キャッチコピー=インパクトではありません
古くは『かっこインテグラ』最近では、大塚商会のたのめーるなど商品名をもじってダジャレにしたもの。そして『いつ買うの?』、『いまでしょ!』の様なインパクトのあるフレーズなんかをテレビCMでは良く目にする。
テレビCMや雑誌広告などは例外はあるものの、一般的には認知を得ることを最優先するため、こういったインパクトを重要視したキャッチコピーが多くなる。
しかしネットショップでインパクト重視のキャッチコピーは果たして有効なのだろうか?
ネットショップへ訪れるお客様の目的
今更だけど、ここで改めて一般的なテレビ、雑誌とネットショップの広告、キャッチコピーの目的の違いについてまとめてみる。
テレビCMや雑誌広告は、自分の意志とは関係なく目や耳に飛び込んでくる。しかしネットショップへは検索エンジン、広告、SNSなどを経由して訪問してくる。自らの意志がない限りは、あなたのショップへ訪問されることはまずない。
テレビCMはドラマやニュース、バラエティーを見るためにテレビを付けている隙間に。雑誌広告は芸能や政治、ビジネスニュース、漫画などを読んでいる隙間に。つまりどちらも別の目的を持って行動している隙をついて宣伝をしてくる。
全ての広告がそうだという訳ではないけど、別の目的を持っている方を、広告へ振り向かせるためにはやはりどうしてもインパクトがあったり目や耳に残るフレーズが必要となる。
それに対して、ネットショップへ訪問される方は既に目的意識を持っているので、ことさらにインパクトや目や耳に残るフレーズよりも、目的と手段の順番に書いたように、シンプルにお客様の解決したい問題への最適な回答を提示した方が、購入して頂ける確率は高くなる。
つまり、テレビCMや雑誌広告は販売よりもまず認知が目的であり、その手段として「インパクト」や「耳障りの良い言葉」が重要となる(もちろん販売する商品によってはこの限りではない場合もあり)。
そしてネットショップは購入してもらうことが目的であり、その手段として「お客様の解決したい問題への最適な回答」が重要となるという事。
キャッチコピー=その商品の本質を捉えたもの
となればネットショップのキャッチコピー(リスティング広告のコピーも含め)は当然、「お客様の解決したい問題への最適な回答」を短い言葉で上手くまとめたものが一番良いとなる。
キャッチコピーなので、そこで全てを説明することはできない。あくまでも「あっ、この商品なら私の今、困っている問題を解決してくれそうだな」と、感じてもらえるかどうかがポイントになる(その上でそのフレーズがインパクトも併せ持っていれば一番いいけどね)。
テレビCMや雑誌広告のように、別の目的を持った人を無理やり振り向かせるだけの派手なキャッチコピーは必要ない。
お客様はあなたの販売する商品に興味を持ってわざわざやってきてくださっている。その方に対してメリットや特性とは、全く関係ないことを大声で叫ぶのは何の意味もない。
それよりもその商品の本質を捉え、ストレートにお客様の問題解決につながるキャッチコピーをしっかりと作って伝えていきましょう!
関連記事
-
ビジネスブログに趣味や旬の話題を書かない方が良い理由
自社サイトやショップサイトに社長さんや従業員さんのブログが併設されているのを良く見かける。 基
-
どんな店舗であってもやっぱり「嫌われない」が重要
「好きになってもらう」と同じぐらいに「嫌われない」が重要の中で「好きになってもらう」ことばか
-
ブログで集客するということ(2)-直帰を減らすための導線を作る-
前回の続き。 自分(自社)のお客さんになる可能性がある人が困っていること、求めていることをある
-
2回目に出会う場所が大事
例えば飲み屋さんで初めて知り合った人とその場でものすごく仲良くなったとしてもそのままずーっと付き合え
-
情報隠しても意味ないし
これとか 作家や出版社側は、図書館で貸し出されなければ、その分購入する人々が増
-
好きになれって強要してくる人を好きになる人なんていない
Facebookでは今度の11月5日から「いいね!」を交換条件に商品をプレゼントしたりコンテ
-
誰が調べた調査結果なのかが重要
この記事 今回の調査結果によると、電車降車後に何かしらの店舗に立ち寄った人は全
-
ブログやSNSなどで有益な情報を増やすためのヒント
情報を提示することの重要性と難しさ インターネットがなかった頃に比べ、格段に情報量が増えた今、
-
プロとしての情報提供を突き詰める
その道のプロとして、プロだからこその情報を提供していくことで検索経由でやってきたお客さんがあ
-
ネットショップを実店舗誘導のツールとして利用する
実店舗とネットショップの二つをやるのは近隣の方以外にも販路を広げるためというのが大きな理由に