ブログやSNSなどで有益な情報を増やすためのヒント
情報を提示することの重要性と難しさ
インターネットがなかった頃に比べ、格段に情報量が増えた今、私たちは日常に流れてくる99%の情報は興味ない、もしくは消化しきれずにスルー。逆に本当に欲しい情報であれば、自分から積極的に探しにいく。
でも、自らあなたの商品の情報を探しに来てくれるお客様に対して、納得してもらえるだけの情報を常に提示していないと、お客様はクリック一つで他の競合サイトに流れていく。
ただ、情報を探している段階のお客様は、必ずしも今すぐに購入を考えていないことが多く、この場合、お客様は検索広告よりも自然検索やSNS、ブログなどからの訪問になる。これはなかなか短期間では結果も出ずらい上、効果検証も難しい。
カタログスペックだけを掲載してもお客様に興味を持ってもらえないし、その商品の本当の魅力を伝えることはできない。そんなことはわかっていてもとりあえず、すぐに効果の表れるリスティング広告などに頼ってしまう。
忙しい中、サイトやブログを日々更新していくのは難しいけど、未来のお客様を作っていくためには今、しっかりと手をかけることが重要。
オリジナリティのある情報を作るためのヒント
商品に関する情報として考えられるものにはカタログスペックや使い方、開発ストーリー、お客様の声などがある。しかしこれだけでは競合他社に対してオリジナリティを発揮できているとはいえない。
とにかく日々有益な情報を更新していくには、何らかのコツが必要。そこでおススメしたいのが情報発信のシリーズ化。ここではシリーズ化することを前提に情報を発信するアイディアを考えるためのヒントになる書籍を3つご紹介。
1.豆腐百珍
豆腐百珍とは天明2年(1782年)。今から231年も前に刊行された料理本でその名の通り100種類の豆腐の食べ方を紹介した本。
食材を販売していてその代表的なレシピを紹介しているショップは多々あるため、それだけではオリジナリティは出せない。しかし1つの食材で100種類のレシピとなれば多くの方が興味を示してくれる。
豆腐百珍 (とんぼの本)
福田 浩 松藤 庄平 杉本 伸子
2.すき焼き SUKIYAKI
この本は東京農業大学研究員で食品学者である松本栄文氏が2011年に刊行したもので、代々松阪牛の肥育をしてきた森本家の人々が一頭の松阪牛「てるよし」を最高級の特産松阪牛に育て上げ、そこから最高級のすき焼きになるまでを追ったドキュメンタリー。
商品の開発ストーリーは、お客様にファンなってもらうための重要な要素の一つだけど、レシピ同様にどこまで作り込んでいけるかでそのストーリーに入り込んでいけるかどうかが決まってしまう。
この本の素晴らしいところは、最高の牛を育てるところで終わるのではなく、そこから最高級のすき焼きになるまでをしっかりと追い続けたところ。
すき焼き SUKIYAKI
松本 栄文
3.あたらしいみかんのむきかた
この本は2011年に刊行されたもので、みかんの皮をむきながらさまざまな動物の形にしていくという工作絵本で、第2弾も刊行されている。
商品ページ上では正しい使い方を提示するけど、ブログやSNSなどでは、捨ててしまう部分を工作として楽しむといった形で別の視点で情報として紹介している。これによって商品自体に興味を持ってもらうきっかけを作れる。
あたらしいみかんのむきかた
岡田 好弘 神谷 圭介
これらの本からお客様にオリジナリティのある情報を提示していくヒントは、今、提示している情報をより深く、濃くしていきお客様をその世界に引き込む。
そして今までになかった視点で商品の新たな魅力を引き出し、それまで興味なかった層のお客様に商品を知るきっかけを作る。の2つ。
今後、競合他社がマネできないほどの圧倒的な情報をお客様に提示していくために是非、この考え方を参考にしてみてくださいね。
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