ネットショップがつまらないのは商品一覧のせい
数年前にテレビでチョロっと見ただけなのでソースもないし記憶も曖昧だけど、人は買い物をするとストレス発散になるがネットショップでは逆にストレスがたまるってのがあった。
私自身、買い物でストレス発散されると感じることはそんなにないけどネットショップで買い物するとストレスがたまるってのは何となく分かる。
何で分かるかって言うとネットショップで買い物しても楽しくないから。もちろんそれは買う物にもよるけどね。日用品であったり仕事の備品を買うのは通常の買い物でもそんなに楽しいものではない。でも、でもである。ネットショップでの買い物は圧倒的に楽しくない。
例えば嗜好品を買う際にネットショップではなく、まず個人のブログなどで自分が欲しい商品を購入した人の感想を見るのはとても楽しい。もういくつ見ても飽きない。
でもいざ買おうとなってネットショップに入った途端にテンションは下がる。だからといって買わないって訳ではないけど、もう何か事務的に選択、クリック、情報入力と進んでいくだけ。
便利さと楽しさってのはある程度、トレードオフの部分があるのはこれはもう仕方ない。実店舗は家からそこまでの道のりというコンテキストがあってさらに実物を見て、触って、聞いて、匂いを感じて食べ物であれば味わってという五感を駆使する訳だからそれは楽しくないはずがない。面倒だったり不便な面は多々あるけどね。
ネットショップが一番に改善すべき点
ではネットショップはダメかっていうとそうではなくて色々と改善すればそれなりに楽しめるようにはなると思う。
まず最初に改善すべきはあの縦4列×横4列とかでずらっとカテゴリ別とかに表示される商品一覧。あれがネットショップでの買い物をつまらなくさせている元凶ではなかろうか。
欲しいものがあってGoogleで検索してショップにたどり着いて当該のカテゴリをクリックしたらサムネイルと値段が整然と並んだ商品一覧に飛ばされた時のあのガッカリ感。
前述したように買う物にもよるけど、基本的に買い物って楽しいものでなければいけないと思っているので、ネットショップでも出来れば「お買い上げありがとうございました」の表示がでるまで楽しい気分を持続させて欲しい。
ネットショップでは五感のうち1つか2つしか提供できないのだからせめて想像力という別の気分を高揚させる仕掛けをすることでお客さんにできるだけ楽しい気分で買い物をしてもらうことは結構、重要だと思う。
具体的にはそのカテゴリの中でもおススメの商品を2~3つをお店側で選択し、画像やテキストで魅力を存分に紹介する。そしてその下に他の商品を見たい場合はこちらという形で商品一覧に誘導すればいい。
買う物が決まっていてすぐに買いたい人にとってはそのワンクリックが増えるだけで離脱されてしまう可能性があると思うかもしれないが、買う物が決まっている人はそもそもGoogleで検索する際に商品名で検索するのでトップページやカテゴリページを経由することはまずない。
またトップページからでもバナー作っておススメ商品のランディングページに誘導すればってのもあるけど、そういった際のランディングページって「これを買ってください!」感が満載でまだすぐに買いたいってなってない場合にはちょっと萎えてしまう。
カテゴリぐらいまでは決まっているけどその中で何にするかは決まってない人にとってはただ何十個も似たような商品が並んだ一覧ページや買え買え感満載のランディングページよりもおススメの商品が魅力的に紹介されているページの方が楽しい気分も持続するし選択しやすくもなる。
実店舗であれネットショップであれ買い物は楽しいものであるということを売る側の人は忘れないで欲しいな。
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