「良くある質問」に頼りすぎない
ネットショップで商品を購入する際、特に初めてのショップの場合、配送方法や送料、支払などから注文方法まで『良くある質問』で確認するよね。
でもこの『良くある質問』が、場合によってはお客様離れの原因になることもある。今回は『良くある質問』に関する考察。
どんどんと増え続ける質問と回答
ショップオープン時には、必要最低限のことだけを記載していたものの、ショップを継続していくうちにお客様からのお問い合わせが増え、それを次々と『良くある質問』に追加していった結果、膨大な量になってしまってません?
仕事柄、色々なショップサイトを見るけど、テキストだらけで延々とスクロールしていかないと目当ての回答にたどり着けない『良くある質問』ページって結構、多い。
せっかく数あるショップの中からあなたのショップを選択して頂いたのにも関わらず、疑問が解決できずに離脱されてしまっては何の意味もない。
ここでこういった問題を解決するには二つの方法がある。
1.『良くある質問』ではなく、それぞれの商品ページ、
もしくはカテゴリ別に独立したページに記載する。
例えば、洋服や家具のサイズ表記について。食品の消費期限について。オーダー商品の納期についてなどの詳細は、短くまとめられればそれぞれの商品ページに。それなりの量になるのであれば『良くある質問』とは別に独立したページに振り分ける。
2.そもそもお問い合わせが多いものは事前に解決させる
例えばメルマガの登録、解約でエラーが多いという問い合わせが多いのであれば、『良くある質問』でこれこれこうしてください。とお客様に手間をかけさせるよりも、ショップ側で配信スタンドを変更する。注文方法が分かりずらいという問い合わせが多かったら『良くある質問』で詳細に説明する前にUIを考え直す。など出来る限りお客様の負担を事前に減らす処置をすれば、自ずと問い合わせも減り、『良くある質問』も増やす必要がなくなる。
『良くある質問』を有益なコンテンツに
色々なネットショップを見ていて思うのは『良くある質問』が雑に作られているショップが本当に多いということ。
『良くある質問』をカテゴリ別に分けて質問を探しやすくする。これは単に『良くある質問』の量を減らすだけではなく、カテゴリ別の質問と回答が有益なコンテンツに成り得る可能性も十分にある。
お客様からの問い合わせの多いものを単純に『良くある質問』に追加するというのは実は親切ではなくショップ側の怠慢であることが多いのです。
お客様からの問い合わせはショップ改善の大きなヒントだから、それをただ『良くある質問』に追加して自分で探してください。とするのではなく、積極的にサイトの導線や使い方を修正することで、ショップ側からのアピール材料としていこう!
関連記事
-
ネット通販と会員登録
今から10年ちょっと前に海外のネットショップ構築CMS、osCommerceでネットショップ
-
お客様と時間の感覚を共有するということ
ショップ側にとってお客様は何十人、何百人の一人だけど、お客様にとってのショップはあなた一人だ
-
誰の声に耳を傾けるのかが大事
ネットショップに限らず、商売を行う上でお客様の声を聴くことは非常に大切。実際に商品やサービス
-
ネットショップがつまらないのは商品一覧のせい
数年前にテレビでチョロっと見ただけなのでソースもないし記憶も曖昧だけど、人は買い物をするとス
-
フルオーダーとセミオーダーの共存
以前、接客販売の仕事をしていた時は、組み立て家具や旅行用品など、ある程度の説明や見積もりが必
-
ネットショップを実店舗誘導のツールとして利用する
実店舗とネットショップの二つをやるのは近隣の方以外にも販路を広げるためというのが大きな理由に
-
コミュニケーションはとにかくちゃんと手間をかけて
以前、あるテレビ番組が終わってしまったことに関して、「好きだったのに残念だな」とTwitterの個人
-
どんな「お客様の声」が欲しいのだろう?
ネットショップに限らず実店舗の集客用に作ったサイトなんかでも、BtoBでもCでもとにかくお客
-
お客様は良い意見だけでは安心できません
あなたが実店舗やネットショップで何かを購入する時、お客様の声やレコメンドを参考にすることも多
-
あなたのお店の一番の売りを効率化してはいけない理由
以前、「継続し続けることがお客様への最大のサービス」の中で商品を購入して頂いたお客様へ手書きのメ