バイラルメディアの全てが悪い訳ではないと思う理由
最近、ネット上でバイラルメディアに関する記事を良く見かけるようになりました。どちらかというと否定的な意見が多いようですが例えばこんな指摘
広告で稼ぐモデルなのだが、自分はナニも生産せず、人の褌で相撲を取って儲けるので世間の反感を食ってるのである。
うざすぎパクリ系バイラルメディアが爆増している理由と駆逐する方法について-More Access! More Fun!
感動エピソード! 動物おもしろ動画、死ぬまでに訪れたい観光地……などなど、ネット好きなら一度は見たことがあるようなコンテンツがポコポコ載ってます。ザイーガの劣化劣化劣化コピーだよな。
バイラルメディアはクソばかり-Hagex-day info
そもそもバイラルメディアってなんなのかと言えば色々な定義はあるのでしょうが「楽しい」とか「泣ける」とか「和む」といった感情に訴える動画や「~なら分かる10のこと」などまとめサイト的な記事をSNS上で拡散させPVを集めて広告収入を得ているメディアといった感じです。
批判の多くは上述したようにYoutubeから人気動画を貼り付けて1~2行程度のコメントを書く、もしくはキャプチャー画像数枚入れて説明入れる程度の記事で儲けようとしてるだったり、そもそも他のバイラルメディアからネタをパクって記事増やしてるだけのが多すぎるだったりと著作権に違反するようなことやって儲けようなんてとんでもないってのが主。
アメリカではこんなことがあったらしいけど日本ではまだまだ当分、バイラルメディアは増えていきそうです。
【悲報】BUZZFEEDが記事の盗用をしていたスタッフを解雇!!日本のクソバイラルメディアだったら全員クビになるな-netgeek
・検索エンジンではなくSNSで拡散させる理由
これらを踏まえた上で、でもバイラルメディアは全て悪か?というとそうでもないんじゃないかというのが私の見解。もちろん、動画のキャプチャ画像貼りまくったり他のバイラルメディアやまとめ、ブログ記事を丸々パクってるだけだったりのものがOKとは思わない。
後、内容がどうかということになるとこれはもう個人の嗜好の問題なので自分が面白いと思わないからクズだクソだとは言えない(今回、これを書くために何十個ものバイラルメディア見た結果99%は面白くなかったけどね)。
で、なんでバイラルメディアもそんなに悪くもないかと言えば、まずは検索エンジンに頼らずSNSでシェアされることで多くの人に見てもらうという考え方。
ネットの進化、普及によって多くの人が受動ではなく能動的に情報を探すようになったとはいえ、「面白い」、「泣ける」といった感情に訴えるものを検索エンジンで探すのはなかなかに難しい上、わざわざそんなことをしようとも思わないだろう。でもSNS上で友達がそんな動画や記事をシェアしていたらなんとなく見てみようかなと思うのではないか?元々ちょっと暇つぶし程度に楽しみたいぐらいのモチベーションだから。
自分で探すのは大変な上、やっぱり能動的ではなく受動的に情報を入手する人の方が多いのであればそういったコンテンツはSNSでシェアさせた方が多くの人に見てもらえるし、SEO対策の必要がないという意味で効率もいい訳です。
バイラルメディアの記事は見やすいし分かりやすい
ほとんどのバイラルメディアは動画が中心なのでその動画が面白ければ説明なんて最低限でいい。つまりバイラルメディアが批判されてる理由が実は多くの人にとっての見る理由になっている。
いい悪いは別としてちょっと暇つぶし程度に楽しみたいと思っている人にとって余計な長文や説明なんていらない。大体どんな動画なのかの紹介さえあれば十分。
さらに広告収入うんぬんというのも批判理由として上がってましたが、うざいなぁと思うほど広告が表示されるバイラルメディアは実は一つもありませんでした。音楽動画だけを紹介しているotodasに至っては広告は1つもありません。
むしろモバイルブログでスクロールするたびに追っかけてくる広告やアフェリエイト目的で一つの記事の60%ぐらいが広告になっているブログなんかの方がよっぽどうざい。
いや広告表示がうざいかどうかが問題ではないと言われるかもしれませんが、文章のほとんどが引用だったり実際に買ってもいない商品を勧めてたりってブログだったらバイラルメディアとなにも変わらない。ただ今はバイラルメディアが急激に増えてるから目立って叩かれてるだけって感じでもある(引用ばかりのブログやうざい広告表示も昔から批判されてるものの未だになくなっていないってことはバイラルメディアも0になるってことはなさそうですね)。
まとめ
何度も言うように著作権に違反してたりパクってばかりのものを肯定するつもりは一切ないですし、私個人としては内容的には面白いと思うものはほとんどないのでシェアしようとも思いません。
でもちょっと面白いものが見たいなとか動物の動画で和みたいなと思った人にとってはバイラルメディアのうざい広告もなく目的のものを見るのに何度もクリックする必要もなくすぐに楽しめるスタイルが最適なんです。まして自分で探す必要もないんですからね。
そう考える人がいなくなることはないしシェアする人がいなくなることもない。ブームが過ぎて儲からないってことになったらしっかりと運営しているとこだけが残って健全化する可能性もあるけどね。
問題点もいっぱいあるし、まだしばらくは新しいバイラルメディアが山ほど出てくるだろうけど、現状でも同じ動画が多い訳だからいずれほとんどは消えてなくなっていくと思います。そうならない限り健全化しないというのも残念な気がしますが、ただその頃にはまた新しい形の批判をいっぱい受けるようなメディアが出てくるのだろうなと思うとなんだかなぁと思わざるを得ませんね。
関連記事
-
SNSはそれぞれの人にとっての大河ドラマ
大河ドラマといえば、NHKが日曜日夜8時に放映しているドラマだけど、この大河と言う言葉は19
-
SNSをビジネス活用するにおいて勘違いしがちなこと
TwitterやFacebookなどをビジネス目的で活用しているものの、思ったような効果や結果が出ず
-
Facebook広告ですぐに販売ページに誘導してはいけない理由
Facebookで情報を発信したり、広告を出したりしても思う様な結果が得られない場合、原因は
-
コミュニケーションはとにかくちゃんと手間をかけて
以前、あるテレビ番組が終わってしまったことに関して、「好きだったのに残念だな」とTwitterの個人
-
「いいね!」をもらっても中々口コミが拡散しない理由
「いいね!」は必ずしも「いいね」と思って押している訳ではない 現在、Facebookでは投稿に対し
-
「知っている」ということの重要性
今回はSNSを使う上でとても重要なポイント。「知っている」ということについて考えてみます。
-
SNSで返信や「いいね!」だけに目を向けてはいけない理由
TwitterやFacebookをやっているとつい、ツイート、投稿に返信や「いいね!」などの
-
ほとんどの人に届かないFacebookページからの投稿
Facebookページリーチ激減り、ただ乗り終了のお知らせ-gizmodo今日、話題になってて色々な
-
Twitterアナリティクスを活用しよう!&インプレッション数に騙されるな!【2017年10月改訂】
今回は今さらながらのTwitterアナリティクスの登録方法とインプレッション数の考え方について。
-
ふわっとした投稿と具体的な投稿
以前、Facebookにある有名人のブログを何気なく読んだらすごく良かったと特に理由も書かずに投稿。