弁護士におすすめのパソコン3選【2026年】mints義務化に備える選び方

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2026年5月21日、改正民事訴訟法が全面施行されました。訴訟代理人である弁護士には、民事裁判書類電子提出システム「mints」による電子申立てが義務づけられています。書面を紙で出す時代は終わり、PCは訴訟手続そのものを支える設備になりました。

この記事では、働き方に合わせて1台に絞れるよう、おすすめの3台を紹介します。まずは次の早見表で、あなたに合う1台を確認してください。

※価格は2026年9月時点の確認値です。構成や時期で変わるので、購入前にリンク先で最新の価格をご確認ください。

【2026年10月の更新】これまで紹介していたHP EliteBook 6 G1i 14は、2026年9月30日で販売を終了しました。事務所での執務向けの1台を、記録のPDFを大画面で読めるASUS ExpertBook P5 G2に差し替えています。

働き方で選ぶ・弁護士の1台が決まる早見表

弁護士の働き方は、外出の多さと起案の量で大きく分かれます。当てはまるものを1つ選んでください。

接見や出頭で毎日持ち歩く・予算を抑えたい:富士通 FMV Note U WU1-L1

約868gの軽さで、HDMI・有線LAN・USB-Aを本体に備えています。警察署や裁判所への移動が多い方でも、肩への負担を抑えられるでしょう。価格は約16.9万円からです。

▶FMV WU1-L1

事務所での執務と、記録のPDFを読む時間が長い:ASUS ExpertBook P5 G2

16型・2,560×1,600の大きな画面で、数百ページの証拠のPDFも、準備書面と並べて読みやすい1台です。HDMI・有線LAN・USB-Aを本体に備え、メモリは後から増やせます。価格は249,800円です。

▶ASUS ExpertBook P5 G2

起案の量が多く、打鍵感を重視する:ThinkPad X1 Carbon Gen 13

伝統の打ちやすいキーボードで知られる、ThinkPadのフラッグシップモデルになります。約1.01kgと軽く、1日に大量の書面を作成する方に向いているでしょう。価格は約30万円です。

▶Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL

購入前に知っておきたい:40万円未満のPCは一括で経費にできる場合がある

令和8年度の税制改正で、中小企業者等の少額減価償却資産の特例が見直されました。対象となる取得価額が30万円未満から40万円未満に引き上げられ、適用期限も3年延長されています。個人事業主の所得税にも、同様の措置が講じられました。

この特例を使うと、40万円未満の減価償却資産は、合計300万円までを限度に取得した年に全額を経費にできます。この記事で紹介する3台は、いずれも40万円未満です。

ただし、対象は青色申告を行う中小企業者等に限られます。独立開業を控えた方は、適用できるかどうかを事務所の状況に照らして確認してください。

参照

2026年、弁護士のPCに求められる条件

mintsの義務化で、PCに求められる役割は大きく変わりました。押さえておきたい条件を4つに整理します。

mintsでの電子提出が前提になった

法務省によると、改正法の全面施行で、インターネットを利用した訴えの提起や主張書面の提出が可能になりました。訴訟記録も原則として電子データで保管され、オンラインで閲覧する仕組みです。

東京弁護士会の会報では、施行により訴訟代理人である弁護士にmintsの利用が義務化され、これまでのような書面による申立てはできなくなると解説されています。PCの故障やネットワークの不具合が、提出の遅れに直結しかねない状況といえるでしょう。

参照

mintsのFAQでは、推奨ブラウザはMicrosoft EdgeとGoogle Chromeとされています。その他のブラウザでは、レイアウトが崩れたり画面が表示されなかったりする場合があるとの記載です。

ウェブ期日で心証を損なわない

ウェブ会議での期日では、ビデオ通話、書証の画面共有、手元でのメモが同時に進みます。音声が途切れたり映像が粗かったりすると、手続の進行に影響するかもしれません。カメラとマイクの品質も、機種選びの判断材料になります。

記録のPDFを快適に扱える

訴訟記録の電子化で、数百ページの証拠PDFを画面で読む時間が増えていくでしょう。ページ送りのたびに待たされると、思考のリズムが崩れがちです。メモリに余裕があり、縦に広い画面の機種ほど快適に扱えます。

長時間の起案に耐えるキーボード

準備書面や契約書の作成で、1日に数万文字を入力することも珍しくありません。打鍵感の合わないキーボードを使い続けると、指や手首への負担が蓄積していきます。

推奨スペック

4つの条件から逆算した目安は次のとおりです。

項目推奨理由
OSWindows 11 ProBitLockerによる暗号化や、事務所のネットワーク管理に対応しやすい
メモリ16GB以上(32GB推奨)ウェブ期日中の画面共有とPDF参照を同時にこなせる余裕を確保
ストレージSSD 512GB以上記録のPDFや過去の事件資料を保存しても余裕を持たせやすい
画面16:10または3:2A4縦の書面を表示しやすく、スクロールの回数を減らせる
端子HDMI・USB-Aを本体に搭載顧問先や会議室の機器に、変換アダプタなしで接続できる
ブラウザMicrosoft Edge/Google Chromemintsの推奨ブラウザ

3台の比較

要点を4項目に絞りました。詳しい仕様は各機種の紹介でご確認ください。

機種重さ価格
FMV WU1-L1約868g約16.9万円〜
ASUS ExpertBook P5 G2約1.84kg~約25万円
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL約1.01kg~約30万円

各機種の紹介

早見表の順に、3台の特徴と注意点を紹介します。

1.富士通 FMV Note U WU1-L1(2026年1月モデル)

重量約868g〜(タッチなし)
バッテリー約14.5〜15.5時間(動画再生・JEITA3.0)
CPUIntel Core Ultra 5/7
メモリ16GB / 32GB
端子Thunderbolt 4、HDMI、USB-A、有線LAN
セキュリティ顔認証・指紋認証、プライバシーシャッター
価格約16.9万円〜

向いている弁護士

  • 接見や出頭などで、週に何度もPCを持ち歩く方
  • 開業直後などで、予算を抑えたい方

向いていない弁護士

  • 事務所の大型モニターで執務する時間が長く、軽さを重視しない方

FMV WU1-L1 は14インチで約868gと、このクラスでは軽量な部類です。HDMI・有線LAN・USB-Aを本体に搭載しているので、訪問先の機器にもアダプタなしで接続できます。バッテリーは15時間を超え、日中の外出なら充電器を持たずに済む場面が多いでしょう。

購入時のポイント:メモリはオンボードなので、購入後の増設はできません。記録のPDFを多く扱う弁護士なら、32GBを選んでおくと安心です。Windows 11 Proを選べるかも、構成の画面で確認してください。

▶FMV WU1-L1

2.ASUS ExpertBook P5 G2(P5605CAA)

OSWindows 11 Pro
CPUインテル Core Ultra 5 プロセッサー 325(Copilot+ PC)
メモリ16GB(DDR5-5200)、増設に対応
ストレージSSD 512GB
画面16型、2,560×1,600、ノングレア
重量約1.84kg
端子USB-A×2、Thunderbolt 4×2、HDMI、有線LAN
セキュリティ顔認証(赤外線カメラ)、指紋認証、プライバシーシャッター
保証1年(延長保証あり)
価格249,800円

向いている弁護士

  • 事務所での執務が中心で、記録のPDFを読む時間が長い方
  • 準備書面と証拠を、1つの画面に並べて確認したい方

向いていない弁護士

  • 接見や出頭で毎日持ち歩く方(重さは約1.84kgあります)

ASUS ExpertBook P5 G2は、16型で2,560×1,600の高精細な画面を備えたビジネスノートです。A4縦の証拠のPDFを左に、準備書面を右に並べても、文字をつぶさずに表示しやすい解像度です。ウェブ期日で書証を画面共有しながら、手元で別の記録を確かめる場面でも、画面の広さが効いてきます。

端子はHDMI、USB-A、有線LANまで本体にそろっています。Copilot+ PCに該当し、メモリは後から増設できるので、記録の電子化でPDFが増えても長く使い続けられます。

購入時のポイント:標準保証は1年です。mintsでの提出が義務になった今、故障は業務の停止に直結するので、延長保証「あんしん保証プレミアム」の3年パックもあわせて検討してください。ASUS Storeは、購入者の都合による返品・交換・キャンセルを受け付けていません。

▶ASUS ExpertBook P5 G2

3.ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL(14型 Intel)

CPUインテル Core Ultra プロセッサー(構成により異なる)
メモリ16GB〜32GB
画面14.0型 WUXGA(1920×1200)16:10
重量約1.01kg〜
端子HDMI、USB-A×2、Thunderbolt 4×2
堅牢性MIL規格準拠
価格約30万円

向いている弁護士

  • 準備書面や契約書を大量に起案する方
  • 軽さと打鍵感の両方を妥協したくない方

向いていない弁護士

  • 有線LANを本体に直接挿したい方

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL は伝統の打鍵感で知られる、ThinkPadのフラッグシップモデルといえるでしょう。長時間の起案でも指が疲れにくく、トラックポイントを使えばキーボードから手を離さずにカーソルを動かせます。約1.01kgの軽さで、HDMIとUSB-Aも本体に搭載しました。

購入時のポイント:メモリは構成によって16GBと32GBを選べます。記録のPDFを多く扱うなら、32GBを選んでおくと安心でしょう。

▶Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL

Macでも弁護士の仕事はできるか

mintsはMacでも利用できます。mintsのFAQでは推奨ブラウザとしてMicrosoft EdgeとGoogle Chromeが挙げられ、どちらのブラウザにも、Mac版が提供されています。

ただし、Macに標準で入っているSafariは推奨ブラウザに含まれていません。Macでmintsを使うなら、ChromeかEdgeをインストールしておく必要があります。

MacでPDFを作るときの注意点

mintsの解説サイトでは、MacでPDFを作る際の注意点が3つ挙げられています。

画像の劣化:

プレビューでPDFを開いて保存すると、画像が再圧縮されて劣化する場合がある。WordからPDFへ直接書き出す方法が推奨されている

フォントの文字化け:

Mac固有のフォントがPDFに埋め込まれていないと、Windowsで開いたときに文字化けする可能性がある

ファイル名の文字化け:

日本語のファイル名が、Windows側で文字化けすることがある。ファイル名は半角英数字が無難とされている

参照

AILEX「MacでmintsをフルX活用する方法|Safari非推奨の回避策とPDF作成の注意点」

mints以外で確認したいこと

実務では、mints以外の場面にも注意が必要です。

Word書式の崩れ:

裁判所や相手方代理人とWordファイルをやり取りする場面では、Mac版Wordとの間でレイアウトが崩れる可能性があります

業務ソフトの対応OS:

事務所で使う会計ソフトや事件管理ソフトが、macOSに対応しているかを確認してください

事務所のネットワーク:

Windowsを前提に構築された事務所では、Macの参加に手間がかかる場合があります

こうした確認や対策の手間を考えると、実務の安定性ではWindowsのビジネスモデルに分があるといえます。すでにMacに慣れている方は、上の注意点を押さえたうえで使う選択肢もあるでしょう。

起案の効率を上げる周辺機器

PC本体に加えて、机の上の環境を整えると、起案の効率はさらに高まります。

デュアルモニター

左の画面に証拠や判例、右の画面に準備書面を開けば、ウィンドウを切り替える手間がなくなります。参照の見落としも防ぎやすく、起案に集中しやすくなるでしょう。選び方は士業向けモニター・ディスプレイ完全ガイドで解説しています。

のぞき見防止フィルター

電車内やカフェで記録を開く機会があるなら、画面に貼るプライバシーフィルターが役立ちます。横からの視線を遮るので、守秘義務への備えとして手軽な手段です。購入時は、PCの画面サイズと縦横比に合うものを選んでください。

キーボードとマウス

事務所では、打ちやすい外付けキーボードを使う方法も有効です。キーボード・マウス選びの完全ガイドが参考になります。

よくある質問

修習を終えたばかりの新人弁護士は、何を基準に選べばよいですか?

まず、事務所からPCが支給されるかを確認してください。自分で用意する場合は、持ち歩く頻度で決めるのが現実的です。接見や出頭が多いならFMV WU1-L1、事務所で記録を読む時間が長いならASUS ExpertBook P5 G2が候補に挙がります。

Windows 11 ProとHomeのどちらを選ぶべきですか?

Proをおすすめします。ドライブを暗号化するBitLockerは、紛失や盗難の際に記録を守る手段として有効です。事務所のネットワーク管理にも対応しやすくなるでしょう。

mintsはどのブラウザで使えばよいですか?

mintsのFAQでは、Microsoft EdgeとGoogle Chromeが推奨されています。Internet Explorerでは画面が表示されないとされているので、古いブラウザは使わないでください。Macに標準で入っているSafariも推奨ブラウザには含まれていないので、Macの方はChromeかEdgeを用意しておくと安心です。

延長保証には入るべきですか?

mintsでの提出が義務になった今、PCの故障は業務の停止に直結します。延長保証の年数や修理の早さは、価格と同じくらい重視したい要素です。選び方は士業のためのPC保証・サポート選びガイドで解説しています。

まとめ

mintsの義務化で、弁護士にとってPCは訴訟手続を支える設備になりました。働き方に合わせて、次の3台から選んでください。

毎日持ち歩く・予算を抑えたい:

▶FMV WU1-L1

事務所での執務と記録の精読が中心:

▶ASUS ExpertBook P5 G2

起案の量が多い・打鍵感を重視:

▶Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL

いずれも40万円未満なので、青色申告を行う中小企業者等なら、取得した年に一括で経費にできる場合があります。起案に集中でき、期日を落ち着いて迎えられる環境を整えてください。

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