士業の生成AIプロンプト15選【コピペOK】契約書・税務・登記・労務の実例と安全な使い方【2026年】

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15秒で分かる要点

Q.自分の業務に合うプロンプトはどれ?
A.下の索引から、業務と資格で探せます。▶ 索引

Q.契約書を貼り付けても大丈夫?
A.貼り付ける前に、2つのことを確かめてください。▶ 貼り付ける前の確認

Q.本当に使えるの?
A.架空の契約書で実際に試しました。▶ 実演の結果

Q.毎回こんなに長く書くのは面倒
A.よく使う前提は、保存しておけます。▶ 前提を保存する方法

生成AIを使い始めたけれど、思ったような答えが返ってこない。その原因の多くは、依頼の仕方にあります。AIは優秀な新人のようなもので、あいまいな頼み方にはあいまいな答えしか返せません。

この記事では、弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社労士の実務でコピーして使えるプロンプト(依頼文)を15本紹介します。架空の契約書で実際に試した結果もあわせて載せています。

索引:業務と資格から探す

番号プロンプト向いている資格
1契約書のリスクの洗い出し弁護士ほか(業務範囲の中で)
2契約条項を、やさしい言葉で説明する全資格
3意見書・報告書の構成案全資格
4誤字脱字・論理の矛盾のチェック全資格
5相談内容の論点整理全資格
6判例・制度の概要をつかむ全資格
7制度の比較表全資格
8メールの口調を整える全資格
9よくある質問(FAQ)の作成全資格
10議事録の要約と、やることの整理全資格
11準備書面の論理構成のチェック弁護士
12税務調査の想定問答税理士
13登記の必要書類のチェックリスト司法書士
14許認可の手引きから要件を整理する行政書士
15就業規則の改正箇所の洗い出し社労士

貼り付ける前に確かめる2つのこと

1.依頼人の文書は、法人向けの契約で扱う

生成AIの個人向けプランは、設定しだいで会話が学習に使われます。事務所で契約する法人向けプランは、既定で学習に使われません。基準は「無料か有料か」ではなく「個人向けか法人向けか」です。個人向けのプランを使う場合は、学習をオフにし、依頼人の文書は入れないでください。

▶ 詳しくは:使い分けガイド(契約の種類)/学習をオフにする手順は:生成AIの始め方(安全のための設定)

2.固有名詞・金額・日付を伏せる

伏せる前伏せた後
株式会社○○商事(東京都渋谷区)との業務委託契約A社との業務委託契約
令和8年3月15日付、委託料月額45万円X年X月X日付、委託料月額○○円
依頼人の山田太郎さん(45歳)依頼人(40代・個人)

業務範囲の中で使う

契約書のレビューなど法律事務にかかわる使い方は、それぞれの資格の業務範囲の中で行ってください。AIと弁護士法第72条の関係については、法務省がガイドラインを公表しています。

参照:法務省 弁護士法(その他)

良いプロンプトの5つの要素

この記事の15本は、すべて次の5つの要素で組み立てています。自分でプロンプトを書くときも、この5つを意識すると答えが変わります。

要素伝えること例
前提立場・取引の内容・読み手依頼人は受注者。業務委託。月額数十万円
論点どの観点で見てほしいか依頼人に不利な条項を中心に
出力形式欲しい答えの形条項番号・リスク・修正案の3列の表
禁止事項してほしくないこと推測で条文を補わない
検証事項確認が必要な点を示させる不確かな点は「要確認」と書く

基本の頼み方を先に知りたい方は、生成AIの始め方の「思ったのと違う」ときの直し方をご覧ください。

【実演】プロンプト1を架空の契約書で試してみた

実際にどんな答えが返ってくるかを確かめるため、この記事のために作った架空の業務委託契約書で、プロンプト1を試しました。使ったのは、ChatGPTの無料版です。

試した条件

依頼人を受注者(乙)とし、受注者に不利な点を意図的に6つ入れた条項を用意しました。支払の時期、検収、知的財産権、損害賠償、解除、競業避止の6つです。

ChatGPTにプロンプト1と架空の契約条項を送信した画面

結果:6つの論点をすべて見つけた

回答は、指示どおり「条項番号・リスク内容・修正提案」の表で返ってきました。意図して入れた6つの論点は、すべて指摘されています。

回答の表の冒頭。第3条の支払時期と振込手数料、第5条の検収、第7条の知的財産権を指摘している
回答の表の続き。第7条の著作者人格権、第9条の損害賠償、第11条の解除を指摘している

意図した論点に加えて、次のような指摘もありました。

  • 第7条で、著作者人格権を行使しない相手に「甲の指定する者」まで含まれている点
  • 第11条で、全部だけでなく「一部」の解除もできる点
  • 第13条で、「甲の顧客」や「同種の業務」の範囲がはっきりしない点
第13条の競業避止について3つの観点から指摘し、優先して修正したい4条項を挙げている

さらに、表のあとに「特に優先して修正したい4条項」として、第9条・第11条・第7条・第13条を挙げていました。交渉の優先順位まで整理してくれた点は、指示していない付加価値です。

AIが持ち込んだ「資料の外の情報」は、確認が必要

注目したいのは、AIが自分でWebを検索し、契約書にはない法律の情報を加えてきたことです。指摘は3つありました。2026年1月1日に下請法が改正されて「取適法(中小受託取引適正化法)」になったこと。支払期日に60日のルールがあること。振込手数料を受注者に負担させることが禁止されたことです。

回答の最後。取適法の対象かどうかなど、要確認事項を4つ挙げている

公正取引委員会などの資料で確かめたところ、これらの内容は正しいものでした。取適法は2026年1月1日に施行され、対象の取引では、合意があっても振込手数料を受注者に負担させることは「減額」として禁止されています。

参照:中小企業庁(ミラサポplus)取適法がもたらす変化/公正取引委員会 トリテキ法の確認ポイント(代金編)/公正取引委員会 広告業における取適法違反被疑事件の集中調査の結果(2026年6月29日)

一方で、AI自身も「今回の抜粋だけでは、取適法の対象になるかが分からない」として、確認すべき点を4つ挙げていました。プロンプトの「不確実な点は『要確認』と明記する」という指示が効いた部分です。

試して分かったこと

よかった点気をつけたい点
意図した6つの論点をすべて見つけた契約書の外の法律情報を自分で加えてくる
修正案まで具体的に示したその情報が正しいかは、自分で確かめる必要がある
確認が必要な点を「要確認」として挙げた指示した表以外の説明も加わり、答えが長くなった

今回は、AIが加えた法律の情報は正しいものでした。ただ、その確認には、公式の資料を何件も読む時間がかかりました。AIの指摘は「調べるべき論点の一覧」として使い、正しさの判断は自分で行う。この使い方なら、見落としを減らす心強い道具になります。

共通プロンプト10本

プロンプトは、クリックすると開きます。[ ]の部分を書き換えてから使ってください。

プロンプト1:契約書のリスクの洗い出し

こんなときに:契約書の案を受け取り、詳しく読む前に、注意すべき条項の当たりを付けたいとき。

プロンプトを開く
以下の契約書について、依頼者の立場から、リスクが高い条項を抽出してください。

【前提】
- 依頼者の立場:[発注者/受注者]
- 取引内容:[業務委託/売買/賃貸借など]
- 契約金額の規模:[金額帯]

【出力形式】
以下の3列の表形式で出力してください。
1. 条項番号
2. リスク内容(なぜ依頼者に不利か)
3. 修正提案(どう書き換えるべきか)

【禁止事項】
- 推測で条文を補完しない
- 不確実な点は「要確認」と明記する

【契約書本文】
※固有名詞・金額・日付は伏せてから貼り付ける
[ここに貼り付け]

コツ:依頼者の立場をはっきり書くことが最も大切です。発注者と受注者では、注意すべき条項が正反対になります。
注意:AIが契約書の外の法律情報を加えてきたら、必ず一次情報で確かめてください。

プロンプト2:契約条項を、やさしい言葉で説明する

こんなときに:契約の内容を、法律に詳しくない依頼人に説明するとき。

プロンプトを開く
以下の契約条項を、法律知識のない方向けに、やさしい日本語で説明してください。

【前提】
- 読み手:[例:初めて業務委託契約を結ぶ個人事業主]
- 目的:契約を結ぶ前の内容確認

【出力形式】
- 条項ごとに「要するに何の話か」を1〜2文で
- 注意すべき点を箇条書き
- 専門用語には、かっこ書きで短い説明を添える

【禁止事項】
- 法的な効果を省略しすぎない
- 重要な例外を省かない

【契約条項】
[ここに貼り付け]

コツ:読み手を「60代の飲食店経営者」のように具体的にするほど、言葉づかいが合ってきます。
注意:やさしくした結果、法的な意味が変わっていないかを確かめてから依頼人に渡してください。

プロンプト3:意見書・報告書の構成案

こんなときに:書き始める前に、全体の骨組みを整理したいとき。

プロンプトを開く
以下のテーマについて、[意見書/報告書]の構成案を作成してください。

【テーマ】
[例:○○取引の税務上の取扱いについて]

【前提】
- 読み手:[依頼者本人/裁判所/税務署など]
- 分量の目安:[文字数]
- 中心の論点:[1〜3個]

【出力形式】
- 大見出しと中見出し
- 各見出しで扱う内容を2〜3行で

【禁止事項】
- 一般論を並べない
- 論点に関係のない項目を入れない

コツ:論点を絞って伝えるほど、焦点の合った構成になります。
注意:構成案はたたき台です。論理の運びと結論は、ご自身で組み立ててください。

プロンプト4:誤字脱字・論理の矛盾のチェック

こんなときに:完成した文書を提出する前の最終確認。

プロンプトを開く
以下の文書を、次の観点でチェックしてください。

【観点】
1. 誤字脱字
2. 表記のゆれ(「及び」と「および」など)
3. 論理の飛躍・矛盾
4. 主語と述語のねじれ
5. 重複した表現

【出力形式】
- 該当箇所の引用
- 問題の種類
- 修正案

【禁止事項】
- 文体の好みによる指摘はしない
- 内容の当否は判断しない
- 指摘がなければ「指摘事項なし」と書く

【文書】
[ここに貼り付け]

コツ:WordでChatGPTやClaudeのアドインを使えば、文書を貼り付けずにその場で頼めます。Claudeのアドインは、修正を変更履歴として残します。
注意:AIでも誤字を見落とすことはあるので、最後は人の目で確認してください。

参照:Microsoft Marketplace Claude for Microsoft 365/OpenAI リリースノート(ChatGPT for Word)

プロンプト5:相談内容の論点整理

こんなときに:新しい相談を受けて、どこから手を付けるかを整理したいとき。

プロンプトを開く
以下の相談について、法律上・実務上の論点を整理してください。

【相談の概要】
[3〜5行で。固有名詞は伏せる]

【出力形式】
1. 主な論点(3〜5個)
2. 論点ごとに
   - 論点の内容
   - 関係する制度の一般的な名称(条文番号は不要)
   - 実務上の争点
3. 調べる優先順位

【禁止事項】
- 条文番号や判例番号を具体的に出さない
- 結論を断定しない
- 不確かな部分は「要調査」と書く

コツ:「条文番号を出さない」と指示すると、存在しない条文を作られる危険を減らせます。
注意:AIが挙げた論点がすべてとは限りません。他に論点がないかは、ご自身で補ってください。

プロンプト6:判例・制度の概要をつかむ

こんなときに:あるテーマの全体像を短時間でつかみたいとき。

プロンプトを開く
以下のテーマについて、一般的な議論の状況を整理してください。

【テーマ】
[例:解雇の有効性の判断]

【出力形式】
1. 一般的な判断の枠組み
2. 実務で議論される主な争点
3. 調べるべき判例を探すためのキーワード(判決名や日付は出さない)
4. 参照すべき法令・通達の一般的な名称

【禁止事項】
- 判例番号・判決年月日を出さない
- 条文番号を推測で出さない
- 不明な点は「要確認」と書く

コツ:このプロンプトは「当たりを付ける」専用です。具体的な判例は、裁判所のWebサイトや判例データベースで探します。
注意:得た情報をそのまま書面に使わないでください。

プロンプト7:制度の比較表

こんなときに:いくつかの制度や選択肢を比べて、依頼人に説明するとき。

プロンプトを開く
以下の制度を比較する表を作成してください。

【比較する対象】
[例:株式会社/合同会社/一般社団法人]

【比較の観点】
[例:設立の手間/税務上の扱い/意思決定の仕組み/解散の手続き]

【出力形式】
- 縦に観点、横に制度
- 各マスは簡潔に。長い説明は表の下に注記する

【禁止事項】
- 税率や費用などの数字は概数にし、「最新情報要確認」と書く
- 特例の見落としに注意する

コツ:比較の観点を先に決めて渡すと、表が整います。
注意:税率や費用などの数字は、必ず最新の公式情報で確認してください。

プロンプト8:メールの口調を整える

こんなときに:断りやお詫びなど、言い回しに迷うメールを書くとき。

プロンプトを開く
以下のメールを、指定した口調に書き直してください。

【今の文面】
[ここに貼り付け]

【口調】
[例:丁寧かつ明確(初めての取引先向け)/柔らかく共感を込めて(長年の依頼人向け)/毅然と断る]

【変えてはいけないこと】
- 伝えるべき結論
- 期限や数字などの事実

【出力形式】
- 件名の案
- 本文
- 書き直したポイント3つ

コツ:「変えてはいけないこと」を書くと、口調を変えても大事な中身が抜けません。
注意:宛先の名前や案件の具体的な内容は、伏せてから入力してください。

プロンプト9:よくある質問(FAQ)の作成

こんなときに:事務所のWebサイトや、依頼前の説明資料を作るとき。

プロンプトを開く
以下の手続きについて、依頼人から想定される質問と回答を作成してください。

【手続き】
[例:相続登記の依頼/会社の設立/税務調査の立ち会い]

【想定する依頼人】
[例:初めて依頼する個人]

【出力形式】
Q&A形式で10問。回答はそれぞれ100〜150字程度

【禁止事項】
- 料金の具体的な金額は書かない
- 法的な結論を断定しない

コツ:依頼人の姿を具体的にすると、質問のレベルがそろいます。
注意:事務所の実際の対応範囲や料金に合わせて、必ず書き直してください。

プロンプト10:議事録の要約と、やることの整理

こんなときに:会議や打ち合わせの記録から、決まったことと次にやることを整理したいとき。

プロンプトを開く
以下の議事録を要約し、次にやることを整理してください。

【出力形式】
1. 会議の目的(1〜2行)
2. 決まったこと(箇条書き)
3. 持ち越しになったこと(箇条書き)
4. 次にやること(担当者の役職・内容・期限)

【禁止事項】
- 議事録にないことを補わない
- 発言者の名前は役職に置き換える

【議事録】
※名前は役職に置き換えてから貼り付ける
[ここに貼り付け]

コツ:TeamsやGoogle Meetで会議をしている場合は、会議ツールに組み込まれたAIの要約機能も使えます。使えるかどうかは、事務所の契約プランによって異なります。
注意:要約で大事な発言のニュアンスが失われていないか確かめてください。

資格別プロンプト5本

プロンプト11:準備書面の論理構成のチェック(弁護士)

こんなときに:書き上げた準備書面の、主張の流れに穴がないかを確かめたいとき。

プロンプトを開く
以下の書面について、論理の構成だけをチェックしてください。

【チェックの観点】
1. 主張と、それを支える事実の対応が取れているか
2. 相手方から反論されそうな箇所
3. 論理の飛躍や、前後で矛盾している箇所

【出力形式】
観点ごとに、該当箇所の引用と指摘を箇条書きで

【禁止事項】
- 判例や条文を新たに持ち出さない
- 主張の当否(勝ち負け)は判断しない

【書面】
※当事者名・事件番号・日付は伏せてから貼り付ける
[ここに貼り付け]

注意:未公表の事件の内容を扱うため、必ず法人向けの契約で、伏せ字にしてから使ってください。

プロンプト12:税務調査の想定問答(税理士)

こんなときに:税務調査の立ち会いの前に、聞かれそうなことを準備したいとき。

プロンプトを開く
税務調査の事前準備として、調査官から想定される質問と、回答の方向性を整理してください。

【前提】
- 業種:[例:小売業(個人事業)]
- 調査で論点になりそうな点:[例:売上の計上時期、家事関連費の按分]

【出力形式】
1. 想定される質問(答えにくい順に10問)
2. 質問ごとの回答の方向性
3. 避けるべき答え方
4. 事前に用意しておく資料

【禁止事項】
- 具体的な数字や顧問先の情報を推測で補わない
- 事実と異なる説明を勧めない

注意:顧問先の決算書や帳簿のデータは入れず、論点だけを伝えてください。

▶ 月次監査や申告での使い方は:税理士のための生成AI業務フロー

プロンプト13:登記の必要書類のチェックリスト(司法書士)

こんなときに:依頼人に渡す、書類の準備リストを作りたいとき。

プロンプトを開く
以下の資料をもとに、依頼人に準備してもらう書類のチェックリストを作成してください。

【手続き】
[例:相続による所有権移転登記]

【資料】
[法務局などが公開している手続きの案内の文章を貼り付ける]

【出力形式】
- 書類名/どこで取得するか/注意点、の表
- 依頼人向けの、やさしい言葉で

【禁止事項】
- 資料に書かれていない書類を付け足さない
- 資料にない場合は「資料に記載なし」と書く

コツ:AIの知識に頼らず、公開されている公式の案内を資料として渡すのがポイントです。

プロンプト14:許認可の手引きから要件を整理する(行政書士)

こんなときに:長い申請の手引きから、要件と必要書類を短時間で整理したいとき。

プロンプトを開く
以下の申請の手引きをもとに、[許可の名前]の要件と必要書類を整理してください。

【出力形式】
1. 要件の一覧(人・物・お金などの区分ごと)
2. 必要書類の一覧
3. 依頼人に最初に確認すべきこと(5つ)

【禁止事項】
- 手引きに書かれていないことは書かない
- 手数料や審査期間は、手引きに書かれている場合だけ書く

【手引き】
[ここに貼り付け]

コツ:手引きが長い場合は、資料を根拠に答えるGemini Notebookに読み込ませる方法もあります。

▶ 関連記事:NotebookLM(現Gemini Notebook)の使い方

プロンプト15:就業規則の改正箇所の洗い出し(社労士)

こんなときに:法改正に合わせて、顧問先の就業規則のどこを直すべきかを洗い出したいとき。

プロンプトを開く
以下の[法改正の解説資料]と[就業規則の該当部分]を比べて、見直しが必要そうな条文を洗い出してください。

【出力形式】
- 就業規則の条文番号/見直しが必要そうな理由/解説資料の該当箇所、の表

【禁止事項】
- 解説資料に書かれていない改正内容を補わない
- 見直しの要否を断定せず、「要検討」として示す

【法改正の解説資料】
[厚生労働省などの公開資料を貼り付ける]

【就業規則の該当部分】
※会社名は伏せてから貼り付ける
[ここに貼り付け]

注意:顧問先の就業規則を扱うため、法人向けの契約で使ってください。

毎回書かなくていい:前提を保存する方法

「私は税理士です」「です・ます調で」のように毎回書く前提は、保存しておけます。

サービス機能向いている使い方
ChatGPTカスタム指示(設定の「パーソナライズ」)、プロジェクトいつも同じ前提で使う/業務ごとに分けて使う
Claude個人設定、プロジェクトいつも同じ前提で使う/業務ごとに資料と指示をまとめる
GeminiGemよく使う依頼を、専用のAIとして保存する
Copilotエージェント事務所の中で、決まった依頼を共有する

使える機能はプランによって異なります。ご自身の画面で確かめてください。保存する前提にも、依頼人の情報は含めないでください。

参照:カスタム指示の書き方と実例集(設定場所の解説)/ビジネス+IT カスタムチャット徹底比較

思った答えが出ないとき

よくある3つのつまずき

  • 答えが一般論ばかり:前提(立場・取引内容・読み手)が足りていません。
  • 形がばらばら:出力形式を「3列の表で」のように具体的に指定します。
  • もっともらしい間違いが混ざる:禁止事項に「推測で補わない」「不確かなら『要確認』と書く」を加えます。

上級編:プロンプトを作るプロンプト

この15本にない業務は、AI自身にプロンプトを設計してもらうのも手です。

プロンプトを開く
以下の業務について、生成AIに頼むためのプロンプトを設計してください。

【やりたいこと】
[例:賃貸借契約書から更新料の条項だけを抜き出して一覧にしたい]

【プロンプトに入れてほしい要素】
1. 前提
2. 論点
3. 出力形式
4. 禁止事項(推測で補わない、固有名詞を入れない など)
5. 検証事項(確認すべき点を示させる)

【出力形式】
- コピーして使えるプロンプト本体
- 使うときのコツ

注意:AIが作ったプロンプトに、禁止事項と検証事項が入っているかを確かめてから使ってください。

使うときの注意点

AIは、存在しない条文や判例を、もっともらしい文章で出すことがあります。「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。業務に使う情報は、必ず一次情報で確かめてください。

確かめるもの確認先
条文e-Gov法令検索
判例裁判所のWebサイト、判例データベース
税制国税庁のWebサイト、通達
行政手続き所管の省庁・自治体の公式サイト

スタッフにAIを使わせる場合は、入力してよい情報、使ってよいサービス、出力の確認方法を、事務所のルールとして文書にしておきましょう。

▶ 所内ルールの作り方は:生成AIセキュリティガイド/AIの失敗の実例は:生成AI失敗事例集

よくある質問

Q.どのAIで使っても同じ結果になりますか?

同じプロンプトでも、AIによって答え方は変わります。今回の実演でも、AIが自分でWebを検索して情報を加えるなど、プロンプトにない動きがありました。いくつかのAIで試して、自分の業務に合うものを選んでください。

Q.英語で書いた方が精度は上がりますか?

日本語の書面を扱うなら、日本語のプロンプトで十分です。言葉を変えるより、前提と出力形式を具体的にする方が効果があります。

Q.AIの答えをそのまま依頼人に渡してもいいですか?

渡さないでください。AIの答えはたたき台です。内容を確かめ、ご自身の言葉と判断で仕上げてから渡しましょう。

まとめ

良いプロンプトは、前提・論点・出力形式・禁止事項・検証事項の5つを伝えたものです。実演でも、この5つを入れたプロンプトで、意図した論点をすべて見つけられました。一方で、AIが加えてきた情報の確認は、最後まで人の仕事です。

まずは、索引から自分の業務に一番近い1本を選んで試してみてください。

次に読む記事

※本記事は2026年9月29日時点の情報と、同日に行った実演の結果をもとにしています。AIの答え方は、同じプロンプトでも変わることがあります。

更新履歴:2026年9月 全面改訂(実演、資格別プロンプト、安全な使い方を追加)

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