15秒で分かる要点
Q.数年前に買ったパソコンのOfficeは、まだ使える?
A.Office 2021なら、2026年10月13日でサポートが終わります。▶ Office 2021をお使いの方へ
Q.Office付きのパソコンを買うべき?
A.1人でパソコン1〜2台なら、Office Home & Business 2024が手軽です。▶ 事務所の形で選ぶ
Q.Microsoft 365の値上げ後も、今のプランでいい?
A.Teams(Web会議とチャット)を使っていないなら、もっと安い版があります。▶ 値上げ後の見直し方
Q.Googleだけで仕事は回る?
A.役所の様式を扱うなら、Officeを1台だけ併用する方法もあります。▶ Googleとの比較
Q.3年間でいくらかかる?
A.事務所の形ごとに試算しました。▶ 3年間の費用
新しいパソコンを買うとき、Officeを付けるかどうかで迷う。Microsoft 365の請求額が7月から上がり、このままでいいのか気になっている。Gmailやドキュメントで十分な気もするけれど、役所の様式や依頼人のWordファイルは大丈夫なのか。Officeの選び方は、事務所の形によって答えが変わります。
この記事では、士業の事務所を4つの形に分け、それぞれに合う選び方と、2026年7月の価格改定後の料金で計算した3年間の費用を紹介します。
【ご注意】Office 2021のサポートは、2026年10月13日で終了
2021年から2024年ごろに買ったOffice付きのパソコンには、Office 2021が入っていることがあります。お使いのOfficeの版を確かめ、切り替えの準備を始めてください。▶ 確かめ方と切り替え先
あなたの事務所はどの形? 4つのおすすめ
| 事務所の形 | おすすめ | 向かない場合 |
|---|---|---|
| A.1人で、パソコン1〜2台で完結している | Office Home & Business 2024(買い切り) | スマホやタブレットでも編集したい |
| B.1人で、スマホやタブレットでも使いたい | Microsoft 365 Personal | スタッフを雇う予定がある |
| C.スタッフがいる、メールも事務所で管理したい | Microsoft 365の法人向けプラン | Officeのデスクトップ版を使う人が少ない |
| D.Gmailやドキュメントで回っている | Google Workspace+Office 2024を1台 | 依頼人とのWordの往復が非常に多い |
Aの方でOutlookを使っていないなら、より安いOffice Home 2024でも足ります。違いはOffice 2024の章で説明しています。
迷ったときの判断の軸は2つです。スタッフがいるかと、どこでファイルを開くかです。スタッフがいるなら、退職したときに事務所の側でアカウントを止められる法人向けの契約を選んでください。1人で事務所のパソコンだけで仕事をするなら、買い切りのOfficeで十分です。
3年間の費用比較【2026年9月29日確認】
| 形 | 構成 | 3年間の費用の目安(税込) | Office以外に含まれるもの |
|---|---|---|---|
| A | Office Home & Business 2024 | 43,980円(買い切り) | なし |
| B | Microsoft 365 Personal | 63,900円(年21,300円×3年) | クラウドの保存領域、スマホ・タブレットでの利用 |
| C | Microsoft 365 Business Standard | 1人あたり約83,000円(月2,098円×36か月+消費税) | 独自ドメインのメール、Teams、クラウド、アカウント管理 |
| C | Microsoft 365 Business Standard(Teamsなし) | 1人あたり約64,000円(月1,617円×36か月+消費税) | 独自ドメインのメール、クラウド、アカウント管理 |
| D | Google Workspace Business Starter+Office Home & Business 2024を1台 | 1人事務所で約75,700円(月800円×36か月+消費税+43,980円) | 独自ドメインのメール、Gemini、クラウド、アカウント管理 |
※「独自ドメインのメール」は、「○○@事務所名.jp」のような事務所専用のメールアドレスのことです。法人向けの月額は、いずれも年払いの月額換算(税抜)に消費税10%を加えて計算しました。Office 2024はMicrosoft公式ストアの価格です。販売店によって価格は異なります。
参照:Microsoft Office Home & Business 2024/Microsoft 個人向けMicrosoft 365のプラン/Microsoft 365 Business Standard/Google Workspace 料金プラン(正規販売代理店)
Office 2024は、今買うとサポートは約3年
Office 2024は買い切りですが、使える期間には区切りがあります。Microsoftは、Office 2024のサポートを2029年10月9日に終えると案内しています。延長サポートはありません。2026年9月の時点で買うと、安全に使えるのは約3年です。表の3年間の比較は、この期間に合わせています。
参照:Microsoft サポート Office 2024 および Office LTSC 2024 に関する FAQ/Office 2024のサポート期限(Microsoftのライフサイクル情報に基づく解説)
費用だけを見れば、1人ならOffice 2024が最も安く済みます。一方、Microsoft 365には、クラウドの保存領域や、スタッフのアカウントを管理する仕組みなど、Officeのソフト以外の機能も含まれます。金額の差は、その機能の差だと考えてください。
Office 2021をお使いの方へ:10月13日にサポート終了
Office 2021のサポートは、2026年10月13日に終わります。延長はなく、追加のセキュリティ更新も提供されません。その日を過ぎてもWordやExcelは起動しますが、新しく見つかった弱点は修正されなくなります。依頼人の情報を扱う事務所が使い続けるのは避けるべきです。
参照:Microsoft Support End of support for Office 2021/窓の杜「Office 2021」のサポート終了まであと1年を切る
お使いのOfficeの版を確かめる方法
- WordかExcelを開き、「ファイル」を選ぶ
- 左下の「アカウント」を選ぶ
- 「製品情報」に表示された名前を見る(「Office 2021」「Office Home & Business 2021」などと書かれていれば対象)
切り替え先は、この記事の4つの形で選ぶ
切り替え先は、買い切りのOffice 2024か、Microsoft 365のどちらかです。事務所の形に合わせて選んでください。なお、Office 2019はすでに2025年10月にサポートが終わっています。
Office 2024:買い切りを選ぶなら
Home 2024とHome & Business 2024の違いは、Outlookだけ
| 比べる点 | Office Home 2024 | Office Home & Business 2024 |
|---|---|---|
| 含まれるソフト | Word、Excel、PowerPoint、OneNote | 左に加えてOutlook |
| インストールできる台数 | 2台(Windows・Mac) | 2台(Windows・Mac) |
| 商用利用(日本向け) | ○ | ○ |
Office Home 2024は、以前の「Office Personal 2021」に代わる製品です。Personal 2021にあったOutlookはなくなり、PowerPointが加わりました。以前のPersonalにはPowerPointが入っていませんでしたが、2024年版で注意すべきなのはOutlookの有無です。メールソフトにOutlookを使っているなら、Home & Business 2024を選んでください。
参照:AKIBA PC Hotline! コンシューマ向け「Office 2024」が発売/窓の杜 Microsoft、コンシューマー向け「Office 2024」をリリース
日本向けなら、どちらも事業に使える
日本向けに販売されているOffice 2024は、HomeもHome & Businessも商用利用権が付いています。Microsoftの日本の公式ブログでも、両方の商用利用権が「○」と示されています。ただし、海外で販売されているOffice Home 2024には商用利用が認められていません。並行輸入品や海外のサイトで買ったものは避けてください。
参照:Windows Blog for Japan 10月1日にコンシューマ向け Office 2024 提供開始/TeraDas 買い切り型Office Home 2024は商用利用可(日本マイクロソフトへの確認つき)
買うなら、必要になったときに
Office 2024のサポート期限は、いつ買っても2029年10月9日で同じです。待っても使える期間が短くなるだけなので、Office 2021のサポート終了や新しいパソコンの購入など、必要になったときに買うのが合理的です。
Amazonなどで買うときは、「日本向けの正規品」で「Microsoftアカウントに登録して使うオンラインコード版やパッケージ版」かを確かめてください。極端に安い「プロダクトキーだけ」の販売は、正規の使い方ができないおそれがあります。
こんな方に:1人の事務所で、パソコン1〜2台でWord・Excel・Outlookを使う方。Office 2021からの買い替えにも向きます。
Office付きのパソコンを買うときの確認点
- 付いているのはHome 2024か、Home & Business 2024か(Outlookを使うなら後者)
- 日本向けの正規品か
- 2台目のパソコンにも入れる予定があるか(2台まで使える)
- サポートの期限(2029年10月9日)までに買い替える計画があるか
▶ パソコン選び全体は:士業PC購入完全ガイド
Microsoft 365:個人向けか、法人向けか
Personalも事業に使える。それでも事務所に法人向けをすすめる理由
日本のMicrosoft 365 Personalは、以前のOffice 365 Soloの後継です。日本マイクロソフトは、商用利用ができるライセンスだと説明しています。年21,300円で、パソコンに加えてスマホやタブレットでもOfficeを使えます。1人で仕事をするなら、事業に使っても問題ありません。
参照:PC Watch 日本ではMicrosoft 365 PersonalがOffice 365 Soloの後継として展開、商用利用可/Microsoft 個人向けMicrosoft 365のプラン
Personalには、1TBのクラウドの保存領域が付きます。パソコンに加えてスマホやタブレットでもWordやExcelを使えるので、外出先で依頼人の書類を確かめたい方に向いています。常に最新版に更新されるため、サポートの期限を気にする必要もありません。
参照:Office Home 2024とHome & Business 2024の違い(Microsoft 365 Personalとの比較表)
こんな方に:1人で仕事をしていて、スマホやタブレットでも書類を確かめたい方。毎年の費用で、常に最新のOfficeを使いたい方。
ただし、スタッフがいる事務所では話が変わります。Personalは使う人本人のアカウントです。スタッフが辞めたとき、事務所の側でアカウントを止めることも、中のデータを引き継ぐこともできません。法人向けのプランなら、管理者がスタッフのアカウントを作り、退職時に止められます。
▶ スタッフのアカウントの管理は:士業事務所のアカウント・権限管理
法人向けプランの比較(2026年7月改定後)
| プラン | 月額(1人・年払い・税抜) | デスクトップ版Office | 独自ドメインのメール | Teams |
|---|---|---|---|---|
| Business Basic | 1,049円 | ―(ブラウザで使うWeb版のみ) | ○ | ○ |
| Apps for business | 1,499円 | ○ | ― | ― |
| Business Standard(Teamsなし) | 1,617円 | ○ | ○ | ― |
| Business Standard | 2,098円 | ○ | ○ | ○ |
| Business Premium | 3,298円 | ○ | ○ | ○ |
参照:Microsoft 365 Business Standard/トムス 法人向けMicrosoft 365の料金とプラン比較【2026年7月改定対応】
Business Premiumは、端末の管理など高度なセキュリティの機能を含む上位プランです。専任の管理担当者がいない少人数の事務所では、Business Standardで足りることが多いでしょう。
値上げ後の見直し方
2026年7月1日の改定で、Business Standardは月1,874円から2,098円に上がりました。Apps for businessも1,236円から1,499円になっています。すでに契約している事務所は、7月1日以降の最初の更新日から新しい価格になります。更新の前に、次の3点を見直してください。
- Teams(Web会議とチャット)を使っているか:ZoomやLINEで済ませているなら、Teamsなしの版で月481円下がります。
- デスクトップ版のOfficeを全員が使っているか:Web版で足りるスタッフは、Business Basicに変えられます。
- メールを別のサービスで済ませていないか:メールが不要なら、Apps for businessも候補です。ただし、Teamsなしの版との差は月118円です。
参照:トムス 法人向けMicrosoft 365の料金とプラン比較(改定の適用時期)
Copilotは追加料金が必要?
Microsoft 365のAI「Copilot」には、2つの種類があります。
| 種類 | できること | 費用 |
|---|---|---|
| Copilot Chat | Web上の情報を使ってチャットで答える。事務所のファイルやメールとは連携しない | 法人向けプランに含まれる |
| Copilot Business | Word・Excel・PowerPointの中で使える | 1人あたり月3,148円(税抜)を追加 |
Copilot Businessは、2026年12月31日までは初年度に限り月2,698円で追加できます。Business StandardとCopilot Businessを組み合わせたプラン(月3,523円)も選べるようになりました。
なお、WordやExcelの中でAIを使う方法はCopilotだけではありません。ChatGPTやClaudeにも、WordやExcelの中で使えるアドインがあります。どの契約で使えば依頼人の情報が学習に使われないかは、使い分けガイドで整理しています。
▶ 関連記事:士業が生成AIを使い分けるガイド/生成AI×Excel活用ガイド
Google Workspaceとの比較:Googleだけで仕事は回る?
Googleが向く事務所、Officeが向く事務所
| Googleが向く事務所 | Officeが向く事務所 |
|---|---|
| メールのやり取りが中心で、文書は自分で作ることが多い | 依頼人や顧問先からWord・Excelのファイルを受け取り、直して返すことが多い |
| スタッフと同じ文書を同時に編集したい | 官公署の様式をそのまま使って書類を作ることが多い |
| ブラウザだけで仕事を済ませたい | マクロや複雑な書式のファイルを扱う |
Google Workspaceは、Business Starterなら1人あたり月800円(年払い・税抜)から使えます。独自ドメインのメール、ドキュメント、スプレッドシート、Geminiが含まれます。ただし、パソコンに入れるWordやExcelは含まれません。
役所の様式は、まず1つ開いて確かめる
官公署の様式は、Word・Excelのほか、PDFや古い形式(.doc・.xls)で配布されるものも多くあります。GoogleドキュメントでWordのファイルを開くと、罫線や枠の位置がずれることがあります。よく使う様式を実際に1つ開き、崩れないかを確かめてから判断してください。
現実的な組み合わせ:Workspace+Office 2024を1台
メールや日々の文書はGoogle Workspaceで済ませる方法があります。様式の作成や依頼人のWordファイルを直す作業だけを、Office 2024を入れた1台のパソコンで行う形です。全員分のMicrosoft 365を契約するより、費用を抑えられる場合があります。
▶ Google Workspaceの始め方とAIの使い方は:Workspace×Gemini実践ガイド
よくある質問
Q.Office 2021のパソコンを、10月13日以降も使い続けてもいいですか?
パソコンそのものは使えますが、Office 2021にはセキュリティの更新が届かなくなります。依頼人のファイルを開く業務では、Office 2024かMicrosoft 365に切り替えてください。確かめ方はOffice 2021の章で説明しています。
Q.Office 2024のサポートが切れたら、どうなりますか?
ソフトは起動しますが、セキュリティの更新が届かなくなります。依頼人の情報を扱う業務で使い続けるのは危険です。2029年10月までに、後継の製品かMicrosoft 365への切り替えを計画しておきましょう。
Q.Microsoft 365はどこで買うのがいいですか?
個人向けのPersonalは、Microsoftの公式サイトのほか、Amazonなどの販売店でも買えます。法人向けのプランは、Microsoftの公式サイトか販売代理店での契約が中心です。代理店には、日本語での導入の支援や、ほかのITサービスとあわせて相談できる利点があります。
Q.すでにOffice付きのパソコンを持っています。Microsoft 365も必要ですか?
1人で事務所のパソコンだけで仕事をしているなら、必須ではありません。スタッフを雇う、スマホでも編集したい、クラウドにデータを保存したいといった必要が出てきたら、検討してください。
Q.既存のMicrosoft 365の契約は、いつから値上がりしますか?
2026年7月1日以降の、最初の契約更新日から新しい価格になります。更新の前に、値上げ後の見直し方の3点を確かめておきましょう。
まとめ
Officeの選び方は、スタッフがいるかと、どこでファイルを開くかで決まります。1人でパソコン1〜2台なら、Office Home & Business 2024で十分です。スマホやタブレットでも使うならMicrosoft 365 Personal、スタッフがいるなら法人向けのMicrosoft 365を選びましょう。Gmail中心の事務所は、Google WorkspaceとOffice 2024の組み合わせが基本になります。
Office 2024は今買うとサポートは約3年、Microsoft 365は7月に値上がりしました。どちらを選ぶ場合も、3年間の費用で比べてから決めてください。
※本記事は2026年9月29日時点の各社の公式情報と公開情報をもとにしています。価格やライセンスの条件は変わることがあるため、購入・契約の前に公式サイトでご確認ください。
更新履歴:2026年9月 全面改訂(2026年7月の価格改定、Office 2024の商用利用とサポート期限、事務所の形別の選び方、3年間の費用比較を反映)
