司法書士のパソコン選び【登記・後見・相続を止めるな。電子申請と守秘義務に最適化された1台の選び方】

「決済当日、電子証明書のエラーでオンライン申請が通らず、銀行と不動産会社を待たせてしまった……」

「業務ソフトを新しいPCに入れたら、動作確認外のCPUだと言われ、サポートを断られた……」

「相続人の資産情報を入力中、会議室で背後から画面を覗き込まれてヒヤリとした……」

司法書士にとってパソコンのトラブルは、依頼者の権利と財産を守るという使命を直接脅かします。登記・後見・相続のどの業務においても、PCが原因で手続きを止めることは許されません。

この記事では、電子申請・業務ソフトの互換性・守秘義務対応という司法書士固有の3条件を軸に、2026年4月現在販売中の機種から最適な1台を選ぶための基準を解説します。

✅ この記事が向いている方

・登記・供託オンライン申請システムを日常的に使用している
・サムポローニア・司法くんなどの業務専用ソフトを事務所で運用している
・不動産決済の現場(銀行・不動産会社)に出向く機会がある
・相続・後見業務で高度に機密性の高い個人情報を扱っている
・現在使っているPCの動作が重い、または買い替え・新規購入を検討している

この記事を読むとわかること
✅ 司法書士専用の推奨スペックライン(電子申請・業務ソフトの実務から逆算)
✅ 業務ソフトのCPU動作確認問題——購入前に必ず確認すべき理由
✅ ICカードリーダーとUSB-A端子が必須な理由
✅ おすすめ機種3選(価格・型番・スペック付き・2026年4月現在販売中)
✅ Mac・Chrome OSを選んではいけない理由

    1. ✅ この記事が向いている方
  1. 【結論】司法書士におすすめのパソコン3選(2026年4月現在)
      1. 1.Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 IAL(2025年4月発売)
      2. 2.HP EliteBook 6 G1i 14(2025年4月発売)
      3. 3.VAIO SX14(2025年9月発売)
  2. 第1章:司法書士のPC選びを決める「4つの実務要件」
  3. 第2章:業務ソフトのCPU動作確認問題——Intelを選ぶことがリスク最小の理由
    1. 2-1. なぜCPUの種類が問題になるのか
      1. ⚠️ 購入前に必ずソフトベンダーに確認してください
    2. 2-2. サムポローニア9について
    3. 2-3. まとめ:Intelを選ぶ3つの理由
  4. 第3章:ICカードリーダーとUSB-A端子——電子申請を止めないための必須条件
    1. 3-1. なぜICカードリーダーが必要なのか
    2. 3-2. USB-Cしかない薄型機を選んではいけない理由
      1. 不動産決済当日の現場イメージ
    3. 3-3. 端子の確認チェックリスト
  5. 第4章:おすすめパソコン3選(詳細)
    1. ① ThinkPad E14 Gen 7 IAL(Lenovo)
      1. 1.ThinkPad E14 Gen 7 IAL(2025年4月発売)
      2. 司法書士へのおすすめポイント
      3. ⚠️ 購入時に確認:Windows 11 Proの選択と、デュアルチャネルメモリの設定
    2. ② HP EliteBook 6 G1i 14(HP)
      1. 2.HP EliteBook 6 G1i 14(2025年4月発売)
      2. 司法書士へのおすすめポイント
      3. ⚠️ 電子申請用にUSB-Aの確認を
    3. ③ VAIO SX14(VAIO・2025年9月発売)
      1. 3.VAIO SX14(2025年9月発売)
      2. 司法書士へのおすすめポイント
      3. ⚠️ 購入前に必ず確認:メモリは増設不可・Windows 11 Pro選択について
  6. 第5章:司法書士のPC選び「3つの落とし穴」
    1. 落とし穴① MacとChrome OSは選ばない
    2. 落とし穴② AMD CPUモデルをよく確認せず購入する
    3. 落とし穴③ Windows 11 HomeのままでPro機能が使えない
  7. 第6章:事務所環境を整える「2つの投資」
    1. 6-1. 外付けモニター(縦置き)で登記書類の精読効率を上げる
    2. 6-2. 覗き見防止フィルターで守秘義務を実践する
  8. まとめ:電子申請を止めず、情報を漏らさず、現場で繋がる1台を

【結論】司法書士におすすめのパソコン3選(2026年4月現在)

「まず結論を知りたい」という方はこちらをご覧ください。選ぶ理由の詳細は第1章以降で解説します。

迷ったらコレ・業務ソフト互換性とバランスを重視する方

1.Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 IAL(2025年4月発売)

Intel CPU・HDMI+USB-A+LAN搭載・メモリ増設可

Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 IALは、Intel Core Ultra(Arrow Lake)搭載で業務ソフトの動作確認リスクを最小化。HDMI・USB-A・LANを本体に完備しICカードリーダーをアダプタなしで接続可能。メモリ後から増設できるため、開業時に費用を抑えて購入し業務量に応じてスペックアップできる。

相続・後見情報のセキュリティを最優先する方

2.HP EliteBook 6 G1i 14(2025年4月発売)

Windows 11 Pro標準・Wolf Security・MIL規格19項目

HP EliteBook 6 G1i 14 iconは、Windows 11 Pro標準搭載で事務所ファイルサーバーへのドメイン参加も初期設定から対応。HP Wolf SecurityによるBIOSレベルの多層防御が相続・後見情報を守る。MIL規格19項目準拠の堅牢ボディで外出の多い現場業務にも耐える。

日本製品質・長期サポート・長時間駆動を重視する方

3.VAIO SX14(2025年9月発売)

VAIO SX14
顧客満足度1位(※Vaio PC)・3年保証標準・Intel CPU・日本製

VAIO PCは、日経コンピュータ顧客満足度2025-2026 クライアントPC部門1位。3年間サポートサービスが標準付属(無償)で、故障時のダウンタイムを最小化。Intel CPU搭載で業務ソフトの動作確認問題なし。HDMI・USB-A×2・LAN端子完備。長野県安曇野の自社工場で組み立てる日本製。

第1章:司法書士のPC選びを決める「4つの実務要件」

司法書士の業務は他の士業と異なり、PCに求める条件が非常に具体的です。「動けばいい」では済まない4つの要件を最初に整理します。

要件内容PCに求める条件
①電子申請・業務ソフト登記・供託オンライン申請システム、サムポローニア・司法くんなどの業務専用ソフトを日常的に使用するWindows必須。業務ソフトのCPU動作確認状況を事前に確認した上でIntel CPUを選ぶことがリスク最小の選択
②ICカードリーダー接続電子証明書を使ったオンライン申請では、ICカードリーダーをPCに接続する必要があるUSB-A端子が本体に搭載されていること。USB-Cのみの薄型機では変換アダプタが必要となり、決済当日のトラブルリスクが高まる
③不動産決済の現場対応銀行・不動産会社・司法書士立会いによる所有権移転登記の現場に出向く機会があるHDMI端子を本体搭載し変換アダプタなしで古いプロジェクターに接続できること。1.5kg以下の携帯しやすい重量
④相続・後見情報の守秘相続財産・後見被保護者の個人情報・預貯金情報など、最高機密に分類される個人情報を日常的に扱うWindows 11 ProでBitLockerによるディスク暗号化が有効化できること。ハードウェアレベルのセキュリティ機能があれば更に堅牢

司法書士業務とPC選びのキーワードは「止めない・漏らさない・繋がる」
電子申請が止まれば依頼者の決済が滞り、情報が漏れれば業務停止リスクに直結し、現場で繋がらなければ信頼を失う。この3点を満たすことが、司法書士のPC選びの絶対条件です。

第2章:業務ソフトのCPU動作確認問題——Intelを選ぶことがリスク最小の理由

司法書士向け業務ソフトを選定・導入する際に、見落とされがちな重要な確認事項があります。それが「使用するPCのCPUに対する動作確認状況」です。

2-1. なぜCPUの種類が問題になるのか

ノートPCのCPUには大きく分けて2つの系統があります。IntelのCore Ultra(旧Core i)シリーズと、AMDのRyzenシリーズです。一般用途や多くのビジネスソフトでは両者に実質的な差はありませんが、司法書士向け業務ソフトの分野では状況が異なります。

業界向けソフトウェアの公式情報によると、一部の司法書士向け業務ソフトはAMD CPUを動作推奨外または動作確認対象外としているケースがあります。これはソフトウェアの開発・検証環境がIntel CPU中心で構築されてきた歴史的な経緯によるものです。

⚠️ 購入前に必ずソフトベンダーに確認してください

各業務ソフトのCPU動作確認状況は製品・バージョンによって異なります。また、クラウド版(サムポローニア9CLOUDなど)ではブラウザ経由での利用になるため要件が異なる場合があります。PCを購入する前に、現在使用中または導入予定のソフトベンダーに「このCPUで動作確認が取れているか」を直接確認することを強く推奨します。

確認が取れない場合や、動作未確認のCPUを使用した場合にサポートが受けられないリスクを避けるためにも、Intel CPUを選ぶことが現時点でのリスク最小の選択です。

2-2. サムポローニア9について

司法書士向け業務ソフトとして全国3,000事務所以上で導入されている「サムポローニア9 / 9CLOUD」(株式会社サムポローニア)は、30年以上の実績を持つ司法書士業務専用の総合支援システムです。権利登記・商業法人登記・相続財産管理・成年後見・表示登記など、司法書士業務の主要なすべての領域をカバーしています。また業界初のクラウドシステムも提供しており、外出先や拠点間のデータ共有にも対応しています。

サムポローニアの公式サイトではCPUの動作条件についての記載は確認できないため、導入前にサムポローニア社へ直接問い合わせて動作確認を取ることをお勧めします。問い合わせ先は公式サイトのお問い合わせページから確認できます。

2-3. まとめ:Intelを選ぶ3つの理由

観点Intel CPUAMD CPU
業務ソフト互換性✅ 多くのソフトで動作確認済み⚠️ 一部ソフトで動作確認外のケースあり。事前確認が必要
サポート受領リスク✅ 低い⚠️ 動作確認外の場合、サポートを断られる可能性あり
申請ソフト(法務省)✅ 問題なし✅ 問題なし(オンライン申請システム自体はAMDでも動作)

第3章:ICカードリーダーとUSB-A端子——電子申請を止めないための必須条件

3-1. なぜICカードリーダーが必要なのか

登記・供託オンライン申請システムを使ってオンライン申請を行うには、電子証明書による電子署名が必要です。司法書士の場合、セコムトラストシステムズが発行する「セコムパスポート for G-ID 司法書士電子証明書」などのICカード型電子証明書を使用します。このICカードをPCで読み取るために、ICカードリーダー(USB接続)が必要になります。

3-2. USB-Cしかない薄型機を選んではいけない理由

市場に出回っているICカードリーダーの多くはUSB-A接続です。USB-Cのみを搭載した薄型PCでは、変換アダプタを経由しての接続になります。これは通常の業務では問題にならないように見えますが、不動産決済当日という場面では大きなリスクになります。

不動産決済当日の現場イメージ

銀行の一室に買主・売主・不動産会社・銀行担当者が集まり、司法書士が権利証・委任状を確認し、その場でオンライン申請を行う——この緊張した場面で「変換アダプタを忘れた」「アダプタを通すと認識しない」という事態が起きると、決済全体が止まります。

本体にUSB-A端子が直接搭載されているPCを選ぶことは、こうした現場リスクをゼロに近づけるための実務的な判断です。

3-3. 端子の確認チェックリスト

端子用途必須度
USB-AICカードリーダー接続・USBメモリでの書類受け渡し⚠️ 必須(本体搭載であること)
HDMI銀行・法務局・不動産会社の古いプロジェクターへの直接接続⚠️ 必須(本体搭載であること)
LAN(RJ45)Wi-Fi不安定な場所での有線接続・決済現場での安定通信✅ あれば理想的
Thunderbolt 4(USB-C)外部モニター接続・高速データ転送✅ あれば便利

第4章:おすすめパソコン3選(詳細)

第1〜3章の4つの実務要件を満たす現行販売中の3機種を詳細に解説します。いずれも2025年以降に発売された現行モデルです。

① ThinkPad E14 Gen 7 IAL(Lenovo)

【業務ソフト互換性・端子・拡張性のバランスが最も高い「迷ったらコレ」の一台】

迷ったらコレ・バランス型

1.ThinkPad E14 Gen 7 IAL(2025年4月発売)

Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 IAL
Intel Core Ultra・メモリ増設可・端子完備

OSWindows 11 Home(Pro選択可)
CPUIntel Core Ultra 5 225U / Core Ultra 5 225H / Core Ultra 7 255H(Arrow Lake)
メモリ16GB〜(増設可・最大64GB対応)
ストレージ256GB〜1TB SSD(NVMe)
画面14.0型 WUXGA(1920×1200)16:10 非光沢
重量約1.34kg〜
端子HDMI・USB-A×2・USB4(Thunderbolt 4)×2・LAN(RJ45)
価格帯約10〜16万円

司法書士へのおすすめポイント

Intel CPUで業務ソフトの動作確認リスクをゼロに近づける:Intel Core Ultraシリーズは多くの司法書士向け業務ソフトの動作確認対象として広く採用されています。AMDを選んだ場合に生じ得る「サポートを断られる」リスクを事前に排除できます

USB-A端子が2つ本体搭載:ICカードリーダーとUSBメモリを同時接続できます。決済現場でアダプタを探す手間がなく、変換の接触不良によるエラーも防げます

HDMI・LAN(RJ45)も本体搭載:銀行や法務局、不動産会社の古い機器にそのまま繋がります。現場で「繋がらない」という事態を防ぐための端子が一通り揃っています
メモリ後から増設可能:開業時は16GBで購入し、業務量が増えたタイミングで32GB・64GBへ増設できます。初期費用を抑えながら長く使える設計です

14型・約1.34kgの携帯性:銀行・法務局・顧問先への外出が多い司法書士にとって、毎日のカバンの重さは業務効率に直結します。薄型軽量でありながら必要な端子をすべて備えた実用的な設計です

⚠️ 購入時に確認:Windows 11 Proの選択と、デュアルチャネルメモリの設定

標準OSはWindows 11 Homeです。事務所のファイルサーバーへのドメイン参加やBitLockerによるディスク暗号化にはPro版が必要なケースがあります。注文時のカスタマイズ画面で必ずWindows 11 Proを選択してください。

またメモリはシングルチャネル(1枚)とデュアルチャネル(2枚)を選べますが、パフォーマンスを最大限発揮するにはデュアルチャネル構成を選択することを推奨します。

こんな司法書士に:開業直後でコストを抑えたい方。業務ソフトの動作確認問題を確実に回避したい方。外出が多く現場でそのまま使える端子構成を重視する方。将来のスペックアップ(メモリ増設)を見越した購入をしたい方。

② HP EliteBook 6 G1i 14(HP)

【相続・後見情報を守る「最高機密対応」のセキュリティ特化モデル】

セキュリティ最優先

2.HP EliteBook 6 G1i 14(2025年4月発売)

HP EliteBook 6 G1i 14
Windows 11 Pro標準・Wolf Security・MIL規格19項目

OSWindows 11 Pro(標準搭載)
CPUIntel Core Ultra 5 225U / Core Ultra 7 255U(Arrow Lake)
メモリ16GB〜32GB DDR5
ストレージ256GB〜512GB SSD(NVMe)
画面14.0型 WUXGA(1920×1200)16:10 非光沢・400cd/m²
重量約1.40kg〜
端子HDMI・USB-A・Thunderbolt 4×2・LAN(RJ45)
セキュリティHP Wolf Security for Business・HP Sure Start・物理プライバシーシャッター

司法書士へのおすすめポイント

Windows 11 Proが追加費用なしで標準搭載:JDL・TKCなど税務専用システムとの接続や、事務所ファイルサーバーへのドメイン参加に必要なPro版が最初から入っています。購入後にエディションを変更する手間がなく、セットアップがスムーズです

HP Wolf SecurityによるBIOSレベルの多層防御:通常のウイルス対策ソフトでは防ぎにくい、ファームウェアやBIOSレベルへの攻撃まで自己修復機能で対応します。相続財産・後見被保護者の預貯金情報・不動産情報という最高機密情報を扱う司法書士の業務に直結するセキュリティです

MIL規格19項目準拠の堅牢ボディ:落下・振動・温度変化など米軍調達基準をベースにしたテストをクリアした耐久性があります。重い書類と一緒にカバンに入れての移動、銀行の会議室への持ち込みなど、外出の多い司法書士の毎日に耐えます

Intel CPUで業務ソフト互換性を確保:Intel Core Ultraシリーズ搭載で、業務ソフトのCPU動作確認問題を回避できます

⚠️ 電子申請用にUSB-Aの確認を

HP EliteBook 6 G1i 14はUSB-A端子を1基搭載しています。ICカードリーダーとUSBメモリを同時に使う場面ではUSBハブが必要になる場合があります。決済現場ではUSBハブを常時カバンに携帯しておくことを推奨します。

こんな司法書士に:相続・後見業務の比率が高く、情報セキュリティに最大限の注意を払いたい方。事務所ネットワークへのドメイン参加が必要な方。PCは長期間・安心して使いたいという堅実派の方。

③ VAIO SX14(VAIO・2025年9月発売)

【日本製品質・3年保証標準・顧客満足度1位。長く信頼できる「資産」としてのPC】

日本製・長時間駆動・3年保証重視

3.VAIO SX14(2025年9月発売)

VAIO SX14
日経コンピュータ顧客満足度2025-2026 1位(※Vaio PC)・3年保証標準

OSWindows 11 Home(Pro選択可)
CPUIntel Core Ultra(Lunar Lake系)
メモリ16GB〜32GB(オンボード固定・増設不可)
ストレージ256GB〜1TB SSD(NVMe)
画面14.0型 フルHD(1920×1080)ノングレア / 4K(3840×2160)選択可
重量約1.046kg〜
端子HDMI・USB-A×2(左右各1)・USB-C×2・LAN(RJ45)
バッテリー最大約9.5時間(動画再生)/ 約24.5時間(アイドル)
製造長野県安曇野市 VAIO自社工場製(メイド・イン・ジャパン)
保証3年間サポートサービス標準付属(VAIOストア購入時・無償)
価格帯約21万円〜

司法書士へのおすすめポイント

日経コンピュータ顧客満足度2025-2026 クライアントPC部門1位(※Vaio PC):ユーザーが実際に使って評価した信頼性・使いやすさ・サポート品質の総合評価で最高位を獲得しています。「道具として長く信頼できるか」を重視する司法書士に、実績のある答えを示す指標です

3年間サポートサービスが標準付属(無償):VAIOストアで購入した場合、追加費用なしで購入後3年間のサポートサービスが付いてきます。業務に不可欠なPCが故障した際のダウンタイムを最小化できる安心感は、他メーカーの多くが有償オプションとしているものです

Intel CPU搭載で業務ソフト互換性を確保:Intel Core Ultraシリーズ(Lunar Lake世代)搭載で、AMD CPU動作確認の不確実性を回避できます

HDMI・USB-A×2・LAN端子を本体に完備:ICカードリーダー接続と周辺機器の同時使用が可能。現場での「繋がらない」トラブルを防ぎます。USB-Aが左右に1基ずつあるため、ICカードリーダーを挿したまま別のUSB機器を接続できます

約1.046kgの軽量設計:不動産決済の現場・法務局・銀行と、外出が多い司法書士にとって、毎日持ち歩くPCの重さは業務体力に直結します。軽量カーボンボディで長距離移動の疲労を軽減します

長野県安曇野の自社工場で製造:「安曇野FINISH®」と呼ばれる専任技術者による120項目以上の品質チェックをクリアした製品だけが出荷されます。国内修理対応と合わせて、製品の長寿命化を実現しています

⚠️ 購入前に必ず確認:メモリは増設不可・Windows 11 Pro選択について

VAIO SX14のメモリはCPUと一体のオンボード設計のため、購入後の増設・交換ができません。長期使用を見越して、注文時に32GB構成を選択することを強く推奨します。16GBでは将来的なソフトの高機能化・ブラウザの増加でメモリ不足になるリスクがあります。

また標準OSはWindows 11 Homeです。事務所ネットワークへのドメイン参加やBitLockerが必要な場合は、注文時にWindows 11 Proを選択してください。

こんな司法書士に:PCを消耗品ではなく5年以上使う「資産」として扱いたい方。故障時のサポート体制を重視する方。日本製品質へのこだわりがある方。不動産決済現場への外出が多く、軽量性も譲れない方。

第5章:司法書士のPC選び「3つの落とし穴」

落とし穴① MacとChrome OSは選ばない

Macは高性能で魅力的ですが、司法書士の業務においては使用できません。サムポローニアや司法くんなどの司法書士向け業務専用ソフトはWindows専用設計であり、macOSには対応していません。また登記・供託オンライン申請システムの申請用総合ソフトもWindowsでの使用を前提としています。

Chrome OSについても同様で、対応アプリが限られており業務ソフトは動作しません。司法書士の業務PCはWindowsのみが実質的な選択肢です。

落とし穴② AMD CPUモデルをよく確認せず購入する

AMD Ryzenシリーズは一般用途では高コスパな優秀なCPUです。しかし第2章で解説した通り、司法書士向けの業務ソフトには一部がAMD CPUを動作確認対象外とするケースがあります。価格だけを見てAMDモデルを購入し、後からソフトのサポートを受けられないことに気づくのは本末転倒です。必ず導入前にソフトベンダーに確認してください。

落とし穴③ Windows 11 HomeのままでPro機能が使えない

Windows 11 HomeとProの違いは家庭ユーザーにはほぼ関係ありませんが、事務所PCとして使う場合には重要です。具体的には以下の機能がHomeでは使えない、または制限があります。

機能HomePro
BitLocker(ディスク暗号化)⚠️ 一部制限あり✅ フル対応
Active Directoryドメイン参加⚠️ 不可✅ 可能
リモートデスクトップ(ホスト)⚠️ 不可✅ 可能

事務所でファイルサーバーを使っている場合や、複数スタッフでネットワーク管理している場合はWindows 11 Proが必要です。本記事でおすすめした機種のうち、HP EliteBook 6 G1i 14はPro標準搭載です。ThinkPad E14 Gen 7 IALとVAIO SX14は注文時にPro選択が必要です。

第6章:事務所環境を整える「2つの投資」

6-1. 外付けモニター(縦置き)で登記書類の精読効率を上げる

司法書士が日常的に確認する書類は、登記簿謄本・権利証・遺産分割協議書・後見人申立書など、いずれもA4縦形式のものばかりです。ノートPCの横長画面では全体を表示しきれず、上下スクロールが頻発します。

外付けモニターを縦置き(ピボット)で設置することで、A4書類を原寸大で1ページ丸ごと表示できます。「左画面(ノートPC)で入力し、右画面(縦モニター)で登記簿謄本や前件申請書を照合する」という運用は、確認ミスの防止と起案速度の向上に直結します。

6-2. 覗き見防止フィルターで守秘義務を実践する

銀行の会議室・電車内・カフェなど、司法書士が外出先でPCを開く場面は多くあります。相続財産額・後見被保護者の預貯金残高・不動産の売買価格といった情報は、横から画面を一瞥されるだけで機密が漏れるリスクがあります。

覗き見防止フィルター(プライバシーフィルター)を使用することで、正面以外からは画面内容が見えにくくなります。外付けフィルターであれば1,000〜3,000円程度から入手でき、費用対効果の高い守秘義務対策です。

モニターの選び方については、士業の業務効率を劇的に向上させるディスプレイ・モニターの選び方も合わせてご覧ください。

まとめ:電子申請を止めず、情報を漏らさず、現場で繋がる1台を

司法書士のPC選び おさらい

✅ OS:Windowsのみ(Mac・Chrome OS不可。業務ソフト・オンライン申請システムが非対応)
✅ CPU:Intel推奨(業務ソフトの動作確認状況を購入前にベンダーへ必ず確認)
✅ 端子:USB-A・HDMI・LANを本体に搭載(ICカードリーダー接続・現場での直結接続のため)
✅ OS版:Windows 11 Pro(ドメイン参加・BitLockerが必要な場合は必須)

✅ 業務ソフト互換性・端子・拡張性重視 → 迷ったらコレLenovo ThinkPad E14 Gen 7 IAL
✅ 相続・後見情報の守秘義務対応・セキュリティ最優先HP EliteBook 6 G1i 14(Win11 Pro標準)
✅ 日本製品質・3年保証・長時間駆動・長期資産として使いたいVAIO SX14(メモリは32GBで注文)

司法書士のPCは、業務ソフトが動くかどうかという互換性の問題から始まり、決済現場での接続性、依頼者情報の守秘義務対応まで、他の士業と比べて確認すべき条件が多い仕事です。本記事の3台はいずれもその条件を満たした上で、用途別の最適化を施しています。自分の業務スタイルに合う1台で、申請当日にPCが足を引っ張ることのない環境を整えてください。

PCの保証・サポートの選び方については、PCの保証とサポート完全ガイドもご覧ください。

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