※この記事では、行政書士業務に必要なPCスペックとおすすめ機種3選を解説します
「役所からダウンロードしたWord書式を編集中、PDFの確認とExcelでの要件チェックを同時に開いたらPCが固まった……」
「電子定款の作成ソフトをインストールしようとしたら非対応環境と表示され、公証役場の予約に間に合わなかった……」
「外出先で入管書類の最終確認をしようとしたら、バッテリー残量が5%だった……」
行政書士の業務は許認可・在留資格・建設業・相続・会社設立と、守備範囲が1万種類を超えます。業種ごとに異なる申請システムとソフトウェアに対応しながら、外出先でも事務所と同じ生産性を保つこと——それが行政書士のPC選びの本質的な課題です。
この記事では、Word・Excel・PDF三位一体の同時起動に耐えるスペックと電子申請が動くWindows環境、そして外出先でバッテリーが切れない軽量設計という3条件を軸に、2026年4月現在販売中の最適な1台を選ぶ基準を解説します。
✅ この記事が向いている方
- 許認可申請・在留資格・建設業・相続・会社設立など幅広い業務を扱っている
- 役所・顧客先・入管窓口・公証役場への外出が多い
- Word書式の編集中にPDFと申請要件のExcelを同時に開くことがある
- e-Gov電子申請・建設業許可電子申請(JCIP)・電子定款を扱っている
- 現在使っているPCの動作が重い、または開業時のPC購入を検討している
この記事を読むとわかること
✅ 行政書士専用の推奨スペックライン(Word・Excel・PDFの実務から逆算)
✅ 電子申請の実態——WindowsとCPUについて正しく理解すべきこと
✅ 外出が多い行政書士が「軽量とバッテリー」を重視すべき理由
✅ おすすめ機種3選(価格・型番・スペック付き・2026年4月現在販売中)
✅ 行政書士がやりがちなPC選びの3つの落とし穴
【結論】行政書士におすすめのパソコン3選(2026年4月現在)
「まず結論を知りたい」という方はこちらをご覧ください。選ぶ理由の詳細は第1章以降で解説します。
迷ったらコレ・外出が多い・バッテリー最優先の方
1.Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 ILL(2025年12月発売)
Copilot+ PC・長時間駆動・Intel CPU・約1.32kg〜
Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 ILLは、Lunar Lake世代のIntel Core Ultra搭載でCopilot+ PCに対応。実用10〜15時間のバッテリー持続で「丸1日外出してもコンセント要らず」を実現する。HDMI・USB-A・LAN端子完備で外回り先の古いプロジェクターや有線LAN環境にもそのまま対応。
幅広い電子申請・業務の汎用性を重視する方
2.Dell Pro 14(Dell・2025年春発売)
Intel CPU・HDMI+USB-A+LAN・メモリ増設可・MIL-STD準拠
Dell Pro 14は、Dellが2025年に刷新した法人向けビジネスノートPC。Intel Core Ultra搭載・Windows 11 Pro対応・HDMI+USB-A×2+LAN端子完備で、e-Gov・建設業許可(JCIP)・電子定款など複数の電子申請システムを追加アダプタなしで稼働できる。メモリ後から増設可能で開業時の費用を抑えやすい。
セキュリティ・拡張性・AI処理性能を重視する方
3.HP EliteBook 6 G1a 14(2025年発売)
Windows 11 Pro標準・Wolf Security・50TOPS・Copilot+ PC対応
HP EliteBook 6 G1a 14 は、AMD Ryzen AI 300搭載のEliteBook 6 AMDモデル。Wolf Security・MIL規格19項目・Win11 Pro標準を備えながら、50TOPSのAI処理性能でCopilot+ PC基準を満たす。メモリ最大64GBまで増設可能で長期運用にも対応。行政書士の業務ではAMD制限問題の影響が少なく、コスパの高い選択肢になる。
第1章:行政書士のPC選びを決める「業務特性」——1万種類の守備範囲がPCに求めるもの
行政書士の業務は、その守備範囲の広さで他の士業と大きく異なります。日本行政書士会連合会によると、行政書士が取り扱う書類の種類は1万種類を超えるとも言われます。許認可申請・在留資格・建設業・自動車登録・相続・遺言・会社設立——業種が違えば、使うシステムも、必要なソフトも、提出先の役所も変わります。
この業務の多様性がPC選びに与える影響は、次の3点に集約されます。
1-1. Word・Excel・PDFの「三位一体同時起動」が日常
行政書士の申請書作成では、役所のウェブサイトからWord形式の書式をダウンロードして記入しながら、申請要件をExcelで管理し、書類サンプルのPDFを参照するという作業が日常的に発生します。この3アプリ同時起動はパソコンに相応の処理能力を求めます。
ある現役行政書士は開業当初に「Word・Excel・PDFソフト・Webブラウザを同時に使うとPCが重くなり、フリーズすることもあった」と語っています。この実務的な負荷を基点にスペックを選ぶことが、購入後の後悔を防ぐ最も重要な判断基準です。
1-2. 外出先での使用が想定以上に多い
役所への書類提出・顧客先での打ち合わせ・入管窓口への同行・公証役場での電子定款認証——行政書士の1日は、事務所の外で過ごす時間が他の士業より多い傾向にあります。外出中にPCを使う機会があるにもかかわらず、バッテリーが切れてしまうリスクは、業務の信頼性に直結します。
1-3. 業務分野によって使うシステムが異なる
e-Gov電子申請・建設業許可電子申請システム(JCIP)・電子定款作成ソフト・在留資格関係の書類作成ソフトなど、行政書士が扱うシステムは業務分野によって様々です。どのシステムが動作するOSと環境を整えるかが、PC選びの前提条件になります。
行政書士のPC選びの3つのキーワード
「止まらない」(Word・Excel・PDFを同時に開いても動き続けるスペック)
「繋がる」(どの電子申請システムも動くWindows環境と端子構成)
「切れない」(外出先でバッテリーが尽きない軽量・長時間駆動設計)
第2章:行政書士専用の推奨スペックライン(Word・Excel・PDF三位一体から逆算)
| 項目 | 推奨スペック | 行政書士業務での理由 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(必須) Proが望ましい | 役所の書式ダウンロードはWord・Excel形式が主流。電子定款の申請用総合ソフト・建設業経審ソフトはWindows専用。Macは選択肢から除外 |
| CPU | Intel Core Ultra / AMD Ryzen 5以上推奨 | Word・Excel・PDFの3アプリ同時起動に加え、ブラウザで電子申請システムを開く。Core i5/Ryzen 5以上で快適に動作。業務分野によっては使用ソフトの動作要件を確認 |
| メモリ | 16GB以上(推奨) | 複数アプリの同時起動で8GBでは不足する場面が生じやすい。クラウドストレージ・オンライン会議・申請ソフトを同時使用するなら16GB以上が安心。長期使用なら最初から16GBを選択 |
| ストレージ | SSD 512GB以上推奨 | 申請書類・顧客ごとのフォルダ・各種PDF・画像データが蓄積する。行政書士が実務で使うソフトも含めると256GBでは数年で手狭になることがある |
| 画面 | 14型以上・非光沢・16:10推奨 | Word書式とPDF参照の2画面を同時表示するために縦方向の表示領域が重要。16:9より縦が広い16:10は申請書A4フォーマットの全体表示に優れる |
| 端子 | HDMI・USB-A端子が本体に搭載 | 役所・顧客先・公証役場の古い機器への直接接続。USB-Cのみの薄型機では変換アダプタが必須となりトラブルの原因になる |
| 重量 | 1.5kg以下推奨 | 外出の多い行政書士にとって、PCの重量は毎日の体力的な負荷に直結する。書類が入ったカバンと合わせると総重量は数kgになる |
第3章:電子申請の実態——WindowsとCPUについて正しく理解する
3-1. e-Gov電子申請はブラウザベースで動作する
多くの行政書士が日常的に使うe-Gov電子申請は、現在はブラウザベースのWebシステムとして提供されています。そのため、WindowsでもMacでも基本的に動作します。「e-Govに使うからWindows必須」という誤解が一部にありますが、e-Gov自体はOS依存度が下がっています。
3-2. Windows必須になるのは「特定の業務ソフト」
ただし、業務ソフトの中には現在もWindows専用のものが存在します。代表的なものとして以下が挙げられます。
| ソフト・システム | OS要件 | 備考 |
|---|---|---|
| 電子定款 申請用総合ソフト(法務省) | ⚠️ Windows専用 | 会社設立・定款認証を扱う行政書士に必須 |
| 建設業経審ソフト | ⚠️ Windows専用 | 建設業許可業務を扱う場合に必要 |
| e-Gov電子申請 | ✅ Windows・Mac対応(ブラウザ) | 一部手続きはMacOS非対応のケースあり |
| JCIP(建設業許可電子申請) | ✅ ブラウザベース | GビズIDによる認証 |
会社設立・建設業を専門とする行政書士は電子定款の申請用総合ソフトや経審ソフトを使うため、Windowsが実質必須です。在留資格・相続特化の場合はMacでも対応可能なケースがありますが、今後の業務拡張を考えるとWindowsを選んでおくことが最もリスクが少ない判断です。
3-3. 行政書士はCPUのAMD/Intel制限の影響が軽微
司法書士向けの業務ソフトではAMD CPUを動作確認外とするケースがありますが、行政書士の主要な電子申請システムはブラウザベースやWindows汎用ソフトが中心のため、AMD CPUによる制限の問題は比較的軽微です。ただし、使用予定のソフトがある場合は事前に動作環境を確認することを推奨します。
開業前に確認しておきたい動作環境チェックリスト
取り扱う業務分野に応じて、以下のソフト・システムの動作環境を確認してから機種を選んでください。
□ 電子定款を扱う → 申請用総合ソフト(法務省)の動作環境確認(Windows必須)
□ 建設業許可を扱う → 建設業経審ソフトの動作環境確認(Windows必須)
□ 在留資格申請を扱う → 申請書類作成ソフトの動作環境確認
□ e-Gov電子申請を使う → 利用するブラウザの確認
□ 業務管理ソフトを導入する → CPU・OSの動作確認をベンダーに問い合わせ
第4章:外出が多い行政書士が「軽量とバッテリー」を重視すべき理由
士業の中でも行政書士は、業務の性質上、外出先でPCを使う機会が多い職種です。役所への書類提出・顧客先での面談・入管窓口への同行・公証役場での手続き——これらは業務の「核」であり、外出中にPCが使えなくなることは業務の停止を意味します。
4-1. バッテリー容量よりも「実用時間」で選ぶ
メーカーのカタログに記載されているバッテリー駆動時間は、JEITAバッテリ動作時間測定法に基づく測定値です。実際の業務使用(Webブラウザ・Word・Excelの同時起動)では、カタログ値の50〜70%程度が実用的な目安になります。「カタログ値20時間」の機種でも実用10〜14時間というのが典型的なケースです。
外出中にWord書類の作成とe-Govの確認を同時に行う場合、最低でも実用8時間以上を確保できる機種を選ぶことで、外出中のコンセント探しから解放されます。
4-2. 重さは「毎日の蓄積疲労」として現れる
1.7kgのPCと1.4kgのPCでは、それだけでは0.3kgの差です。しかし書類・手帳・その他荷物が入ったカバンと合わせると、毎日の移動で肩や腰に積み重なる負担は無視できません。外出が多い行政書士には1.5kg以下、できれば1.4kg以下の機種を推奨します。
| 重量帯 | 使い勝手 | 向いている行政書士のスタイル |
|---|---|---|
| 〜1.3kg | 毎日の電車移動でも負担少 | 週5日外出・入管業務が多い |
| 1.3〜1.5kg | 許容範囲のモバイル重量 | 週3〜4日外出・許認可業務中心 |
| 1.5〜1.7kg | 外出用としてはやや重い | 外出は週1〜2日・主に事務所勤務 |
| 1.7kg超 | 基本は据え置き運用が現実的 | 事務所に常設・外出時は別途軽量機を検討 |
第5章:おすすめパソコン3選(詳細)
第1〜4章の業務要件を満たす現行販売中の3機種を詳細に解説します。いずれも2025年以降に発売された現行モデルです。
① ThinkPad E14 Gen 7 ILL(Lenovo)
【Lunar Lake世代の「省電力の天才」。外出が多い行政書士の丸1日稼働を支える迷ったらコレの一台】
迷ったらコレ・外出特化・バッテリー最優先
1.ThinkPad E14 Gen 7 ILL(2025年12月発売)
Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 ILL
Copilot+ PC・Intel Lunar Lake・長時間駆動
| OS | Windows 11 Home(Pro選択可) |
| CPU | Intel Core Ultra 5 226V / Core Ultra 7 258V(Lunar Lake・Copilot+ PC対応) |
| メモリ | 16GB〜32GB(オンボード固定・増設不可) |
| ストレージ | 256GB〜1TB SSD(NVMe) |
| 画面 | 14.0型 WUXGA(1920×1200)16:10 非光沢 |
| 重量 | 約1.32kg〜(47Whバッテリー)/ 約1.44kg〜(64Whバッテリー) |
| 端子 | HDMI・USB-A(USB 3.2 Gen1)・Thunderbolt 4×2・LAN(RJ45) |
| バッテリー | 最大約23.6時間(アイドル・JEITA3.0)/実用目安10〜15時間 |
| 価格帯 | 約13〜17万円 |
行政書士へのおすすめポイント
「X1 Carbon並みのバッテリー持ち」と実ユーザーが絶賛するスタミナ:Lunar Lakeアーキテクチャは低消費電力設計が際立ち、実際のレビューでは「1日外出してもバッテリーが持った」という声が多数あります。役所・入管・公証役場と外出先をはしごする行政書士の一日を、充電なしで乗り切れる可能性が高いモデルです。
ファンが回らず静か:顧客先や役所の窓口でPCを開いて書類を確認する際、ファンの騒音が周囲に聞こえてしまうことへの心理的な懸念がありません。Lunar Lake世代の省電力性能は静音性に直結しています。
Intel CPU搭載でシステム互換性の不安なし:電子定款の申請用総合ソフト・建設業経審ソフトなどのWindows専用システムとの互換性問題を気にせず使えます。
HDMI・USB-A・LAN端子が本体にすべて搭載:役所や顧客先の古いプロジェクターへの直接接続、USBメモリでの書類受け渡し、有線LANでの安定接続——現場で必要な端子がすべて揃っています。
Copilot+ PC対応で今後のAI活用にも前向き:AI機能を使った書類作成支援・翻訳サポートなど、在留資格業務での多言語対応などに将来的に活用できる処理性能を持っています。
⚠️ 購入時に必ず確認:メモリは増設不可・32GB構成を選ぶこと
ThinkPad E14 Gen 7 ILLはメモリがCPUに統合されたオンボード設計のため、購入後の増設・交換が一切できません。Word・Excel・PDFの同時起動に加え、ブラウザでの電子申請や業務ソフトの将来的な高機能化を考えると、注文時に必ず32GBを選択してください。16GBを選んだ場合、数年後にメモリ不足で買い替えが必要になるリスクがあります。
また標準OSはWindows 11 Homeです。ファイルサーバーへのドメイン参加やBitLockerが必要な場合は、注文時にWindows 11 Proを選択してください。
こんな行政書士に:週4日以上外出し、バッテリーが切れることへの心理的ストレスをなくしたい方。在留資格・建設業許可など外出の多い業務を中心に扱う方。開業当初から「外でも事務所と同じ生産性」を確保したい方。
② Dell Pro 14(Dell)
【2025年刷新の法人向けスタンダード機。幅広い電子申請システムに対応する汎用性の高い一台】
電子申請業務の汎用性・メモリ増設・コスパ重視
2.Dell Pro 14(PC14250・2025年春発売)
Dell Pro 14
Intel CPU・HDMI+USB-A×2+LAN・メモリ増設可
| OS | Windows 11 Pro(構成により選択) |
| CPU | Intel Core 3-100U / Intel Core Ultra 5 225U / Core Ultra 7 265U |
| メモリ | 8GB〜32GB DDR5(SO-DIMMスロット2基・増設可能) |
| ストレージ | 256GB〜SSD(NVMe) |
| 画面 | 14.0型 FHD+(1920×1200)16:10 非光沢 |
| 重量 | 約1.35kg〜 |
| 端子 | HDMI 2.1・USB-A×2・Thunderbolt 4・LAN(RJ45) |
| バッテリー | 約10〜11時間(実用) |
| 耐久性 | MIL-STD準拠テスト済みアルミニウムシャーシ |
行政書士へのおすすめポイント
Intel CPU搭載で幅広い電子申請システムに対応:電子定款申請用総合ソフト・建設業経審ソフト・e-GovなどWindows専用システムを追加設定なしで稼働できます。取り扱う業務分野が広い行政書士にとって「どのソフトを入れても動く」という安心感は大きなメリットです。
USB-A端子が2基本体搭載:電子定款作成に使用するUSBメモリと別のUSB周辺機器を同時接続できます。役所や顧客先でUSBメモリ受け渡しとプロジェクター接続を同時に行う場面でも変換アダプタ不要です。
メモリ後から増設可能でコストコントロールが柔軟:SO-DIMMスロットが2基あり、開業時は8GBまたは16GBで購入し、業務量が増えたら32GBへ増設できます。初期費用を抑えながら将来の拡張に備えた購入が可能です。
MIL-STD準拠の耐久性とモジュラー設計:アルミシャーシが耐衝撃性と軽量さを両立しています。また修理しやすいモジュラー設計を採用しており、長期的な維持コストを抑えやすい設計思想を持っています。
Dell ProSupportサービスが利用可能:法人向けのPCとしてDellのProSupportによる翌営業日オンサイト修理オプションが選択でき、故障時の業務停止リスクを軽減できます。
⚠️ 購入時の確認事項
Dell Pro 14のベースモデル(Intel Core 3-100U)はエントリーCPUのため、Word・Excel・PDFの三同時起動には少し余裕がなくなる場合があります。行政書士業務での使用にはIntel Core Ultra 5以上のモデルを選択することを推奨します。
Windows 11 Proが必要な場合は、購入時の構成選択で指定してください。
こんな行政書士に:会社設立・建設業・在留資格など複数の業務分野を扱う予定がある方。開業時のコストを抑えながらメモリ増設で長期使用したい方。Dellのサポート体制を重視する方。
③ HP EliteBook 6 G1a 14(HP)
【行政書士向けAMD版EliteBook。Wolf Securityと50TOPSのAI性能で、セキュリティと将来性を両立】
セキュリティ・拡張性・AI処理性能重視
3.HP EliteBook 6 G1a 14(2025年発売)
HP EliteBook 6 G1a 14
Windows 11 Pro標準・Wolf Security・MIL規格・50TOPS
| OS | Windows 11 Pro(標準搭載) |
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 / AMD Ryzen AI 7 350(Krackan Point・50TOPS) |
| メモリ | 16GB〜32GB DDR5(増設可能・最大64GB) |
| ストレージ | 256GB〜512GB SSD(NVMe) |
| 画面 | 14.0型 WUXGA(1920×1200)16:10 非光沢・400cd/m² |
| 重量 | 約1.40kg〜 |
| 端子 | HDMI・USB-A×2・Thunderbolt 4×2・LAN(RJ45) |
| バッテリー | 最大約14時間33分(実用) |
| セキュリティ | HP Wolf Security for Business・HP Sure Start・物理プライバシーシャッター |
| AI性能 | 50TOPS(Copilot+ PC基準の40TOPS超) |
行政書士へのおすすめポイント
Windows 11 Proが追加費用なしで標準搭載:ファイルサーバーへのドメイン参加・BitLockerによるディスク暗号化が購入直後から利用できます。顧客情報・在留資格情報・遺言・相続財産情報などの機密データを扱う行政書士にとって、Pro版は実質必須のOSエディションです。
HP Wolf SecurityによるBIOSレベルの多層防御:通常のウイルス対策では防ぎにくいファームウェアへの攻撃にも自己修復機能で対応します。顧客の個人情報を大量に扱う行政書士の情報管理義務に対して、ハードウェアレベルから応えるセキュリティです。
AMD Ryzen AI 300の50TOPSはCopilot+ PC基準を大幅に超える:AMD版EliteBook 6は、AI処理性能(NPU)が50TOPSと、Microsoftが定義するCopilot+ PCの基準(40TOPS)を上回ります。AI支援機能を活用した書類作成・翻訳支援など、今後の業務効率化においてIntelモデルより一歩先を行くAI性能を持ちます。
メモリ最大64GBまで増設可能:現在は16GBで十分であっても、将来的に大容量データを扱う業務が増えた際に最大64GBまで拡張できます。行政書士として業務分野を拡大していく場合の「将来の自分への投資」として優れた拡張性です。
MIL規格19項目準拠で外出先でも安心:役所・法務局・入管への外出で書類と一緒にカバンに詰め込んでも壊れにくい堅牢設計です。14時間超の長時間バッテリーも外出が多い行政書士の業務スタイルに合致します。
⚠️ 電子定款・経審ソフトを使う方は事前確認を
HP EliteBook 6 G1a 14はAMD CPUを搭載しています。電子定款作成ソフトや建設業経審ソフト自体はWindows上で動作しますが、特定のバージョンやオプション機能でAMD CPUとの相性確認が必要になる場合があります。会社設立や建設業許可業務を主力とする方は、使用予定のソフトベンダーに動作確認を取ることを推奨します。
こんな行政書士に:在留資格・相続・遺言など個人情報を多く扱い、セキュリティを最優先したい方。Windows 11 Proの機能をフル活用したい方。AI処理性能への先行投資として、将来的な業務効率化を見据えたい方。
第6章:行政書士がやりがちなPC選びの「3つの落とし穴」
落とし穴① MacでOfficeを使えば十分、と思って購入する
MacでもMicrosoft Officeは動作します。しかし行政書士業務では、Officeが動くかどうかより、電子定款の申請用総合ソフト・建設業経審ソフトがWindowsのみ対応という事実が問題になります。取り扱い業務が在留資格・相続などに特化している場合は現実的にMacでも運用できますが、許認可申請・会社設立業務に進出する可能性がある限り、Macを業務PCにすることはリスクを抱えます。
落とし穴② メモリ8GBモデルを安さで選ぶ
開業時のコストを抑えようとして8GBのモデルを選ぶケースがあります。しかし行政書士の日常業務では、Word・Excel・PDFソフト・Webブラウザ(電子申請)を同時起動する場面が頻繁に発生します。8GBでは複数タブのブラウザとOfficeソフトを並べた時点でメモリが逼迫し、フリーズや強制終了のリスクが高まります。最低でも16GBのモデルを選択することを強く推奨します。
落とし穴③ USB-Cのみの薄型機を「スタイリッシュ」で選ぶ
デザイン重視・薄型軽量を追求したPCの中には、USB-Cポートのみを搭載しUSB-Aを省略したモデルがあります。電子定款作成のUSBメモリ・古い役所のプロジェクターへのHDMI接続・有線LAN環境など、行政書士の実務では「古い規格への対応」が必要な場面が意外と多くあります。変換アダプタは「忘れると使えなくなるリスク」を常に内包しています。USB-AとHDMIが本体に搭載されていることを購入条件として確認してください。
第7章:事務所環境を整える「2つの投資」
7-1. ワイドモニターで「申請書と参照PDFを同時表示」する
行政書士の書類作成業務において最も時間を消費する作業の一つが、「Word書式の編集中に参照PDF(前年の申請書・要件表・書類見本)を確認する」ための画面切り替えです。14インチのノートPC画面では2つの書類を同時に見ながら作業することが難しく、集中力が分断されます。
外部モニターを一台追加し、「左画面(ノートPC)で申請書を入力、右画面(外部モニター)で参照PDFを表示」という環境を構築することで、画面切り替えの手間がなくなり作業速度が向上します。24インチ前後のモニターはオフィス用として2〜4万円台から入手でき、費用対効果の高い投資です。
モニターの選び方については、士業の業務効率を劇的に向上させるディスプレイ・モニターの選び方も合わせてご覧ください。
7-2. スキャナー(ScanSnap等)で書類のデジタル管理を加速させる
行政書士は顧客から原本書類(戸籍・登記簿謄本・契約書等)を受け取り、確認後に返却するという業務フローが多くあります。受け取った書類をその場でスキャンしてPDF化する習慣があるかどうかで、事務所内の紙書類の量と検索効率が大きく変わります。
自動読み取り機能付きのドキュメントスキャナー(ScanSnap等)があれば、受け取った書類を数秒でPDF化してクラウドに保存でき、「あの書類どこにやったっけ」という時間的ロスを防げます。紙の書類が減ることで事務所スペースの効率も上がります。
まとめ:Word・Excel・PDFを止めず、電子申請が動き、外でバッテリーが切れない1台を
行政書士のPC選び おさらい
✅ OS:Windowsを選ぶ(電子定款・経審ソフト等がWindows専用。Macは業務分野によるが原則Windows推奨)
✅ メモリ:最低16GB(Word・Excel・PDF・ブラウザの同時起動が日常業務のため8GBは不足リスクあり)
✅ 端子:HDMI・USB-Aを本体搭載(役所・顧客先での直接接続、変換アダプタ忘れリスクを排除)
✅ 重量:1.5kg以下が目安(外出が多い行政書士の毎日の移動負担を考慮)
✅ 外出特化・バッテリー最優先・迷ったらコレ:Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 ILL(32GB選択必須)
✅ 業務の幅広さ・汎用性・メモリ増設対応:Dell Pro 14(Core Ultra 5以上を推奨)
✅ セキュリティ・AI性能・最大64GB拡張・Win11 Pro標準:HP EliteBook 6 G1a 14
行政書士業務の守備範囲の広さは、PC選びにも同様の「汎用性」を求めます。許認可・在留資格・建設業・相続と、取り扱う業務を広げていくほど、PCに求める条件も変化します。本記事の3台はいずれも現在の業務に対応しながら、将来の業務拡張にも耐えられる設計を持っています。自分の業務スタイルに合った1台で、申請書作成に集中できる環境を整えてください。
PCの保証・サポートの選び方については、PCの保証とサポート完全ガイドもご覧ください。
