「いいね!」をもらっても中々口コミが拡散しない理由
「いいね!」は必ずしも「いいね」と思って押している訳ではない
現在、Facebookでは投稿に対してのアクションとして「コメント」、「シェア」そして「いいね!」の3つが用意されてます。
一番わかりやすいのは「コメント」。アクションを起こした人がその投稿に対してどんな感想を持ったかがすぐにわかる。「シェア」も基本的にはなんらかのコメントを付けます。
難しいのは「いいね!」。もちろんその投稿に対して悪い感情を持ったら「いいね!」はしないでしょうから賛同であったり興味関心があることの表明であることはなんとなく分かる。でもどの程度の思いで「いいね!」を押したのかは計り知れない部分があります。
自分に置き換えて考えて見てもいつも自分の投稿に「いいね!」を押してもらっているから。なんとなくみんなが「いいね!」を押していたから。などそれ程強い思いを持って押していない場合も多いよね。
私の知り合いに「俺、「いいね!」押す時、内容読まないで押してるから」と言う人がいました。ほとんどの人がそんなことはないと思うけど、中にはそういった人もいる。
またFacebook上で直接「いいね!」をすれば誰が押したのかは分かるけど、ブログや自社サイトなどにある「いいね!」は押された数はわかるものの誰が押したかは分からない。
友達であれば批判や誹謗中傷目的で「いいね!」を押すことはほぼない。でもまったく知り合いでもなんでもない人の「いいね!」はどういった意図で押されているかを知ることはできない。
つまり「いいね!」がたくさん押されたからといって必ずしもそれがあなたの良い評価につながっているとは限らないってことです。
「いいね!」が友達以上になかなか拡散しない理由
友達の中でも本当に親しい間柄であればあなたの投稿には興味関心を持ってくれるでしょう。
時には広告宣伝的な投稿にも「いいね!」をしたり「シェア」をして広めてくれるお手伝いをしてくれます。それはあなたと言う人間を良く知っているからこそ。
そしてここに「いいね!」がなかなか拡散しない大きな理由が隠されています。
あなたの宣伝、広告的投稿を友達が「いいね!」や「シェア」で拡散した際にその投稿を見るのはあなたと友達の共通の友達でない限りはあなたの知らない人。
あなたの投稿を拡散した友達は善意で行っています。しかし善意だからこそ実はその「いいね!」や「シェア」はあなたの方を向いた「いいね!」や「シェア」であってその友達の友達の方を向いた「いいね!」や「シェア」ではない場合がほとんどです。
逆の立場で考えてみましょう。あなたは友達が主催しているパーティーに招待されました。その中で主催者はあなたにそっぽを向いたままであなたにとって興味のない自分の知らない人を紹介しています。
そんな状態であなたはその知らない人に興味を持ちますか?多分そんな紹介には耳を貸さずに自分の友達と仲良く世間話でもするでしょう。
興味関心も薄い上、自分に向けられている訳でもないおススメや宣伝広告に耳を傾ける程ヒマな人は滅多にいません。
Facebook上で宣伝広告的投稿が自分の友達以上になかなか拡散されないのはそういった理由があります。
「いいね!」や「シェア」が意味ないのではなく意味のある「いいね!」や「シェア」を目指す
「いいね!」の数が多くてもなんの意味もない。友達がいくら「いいね!」や「シェア」をしてくれても誰も見てない。これではなんのためにFacebookをやってるのだろうと思いますよね。
しかしよく考えてみてください。誰もが知っているような大企業やブランドがFacebook上で私たちと繋がっていくためにあらゆる方法、アイディアを駆使しているのに私たちが何の考えもなく宣伝広告目的の投稿をしていて誰が興味を持ってくれるのでしょう?
「いいね!」の数は大事。しかしそのためには「いいね!」をしてもらうだけではなくその先にどうやって自社に興味を持ってもらおうというアイディアがなければなんの意味もありません。
友達に「いいね!」や「シェア」をしてもらうこともとても重要。しかしそれは友達が善意で「いいね!」や「シェア」をしてくれるのを期待するのではなく、友達があなたではなく自分の友達の方を向いて、是非この投稿を○○さんに伝えたいと思ってもらえる様にするにはどういった投稿をしなくてはいけないのかと真剣に考えなければいけません。
是非、意味のある「いいね!」や「シェア」を目指しましょう!。
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