SNSをビジネス活用するにおいて勘違いしがちなこと
TwitterやFacebookなどをビジネス目的で活用しているものの、思ったような効果や結果が出ずに悩んでいるあなた。せっかくの便利なツールを上手く活用できずに最終的に諦めてしまうことになってはもったいないですね。
そこで多くの人がSNSのビジネス活用で勘違いしがちな点をピックアップしてご紹介致します(あくまでもビジネス利用においての勘違いであってプライベート利用に関してはそのツールのルールの中での利用であればどんな使い方でもOKですよ)。
有名人は「誰が言ったか」。知り合い、友達は「何を言ったか」
人は知り合いのおススメだから買いたくなる訳ではなくて欲しいな、興味あるなと思っているものを知り合いにおススメされて初めて買ってみようかな?になる。そうでない限りはどんなに親しい人のおススメであっても基本、スルーだよね。
例えば、モデルさんや女性有名人がおススメするコスメ。グルメ評論家がおススメするレストラン情報。映画評論家がおススメする最新映画。または大好きな俳優、有名人のおススメなど私たちはある特定の権威を持った人のおススメに強い影響を受けちゃうよね。
もちろんこれは今でも変わらないけど、それと同時に自分のことを知っている友達や知り合いのおススメの方が信用できるよね。といった考え方もネットを中心に広まり、それがSNSによって簡単に情報を共有できるようになったことでさらに注目を集めるようになっている。
ここで重要になってくるのは有名人のおススメは「誰が」言ったかがポイントであるのに対し、知り合いや友達のおススメは「何を」言ったかがポイントになる点。
例えば私が大好きなミュージシャンが「このバンドはいいですよ」と言えばジャンルや好み、気分に関係なくとりあえずそのバンドの楽曲を聞いちゃいます。
なぜなら大好きなミュージシャンがおススメしているので自分の好きなジャンルでなくとも気に入る可能性が高いだろうと思うから。つまり自分の好きなミュージシャンがおススメしているからこそ興味を持つ訳です。
しかし知り合いや友達の場合は、どんなに「このバンドがいいよ」と言われても自分の好み、趣味でなければ「ふーん」程度でスルー。
こういった音楽が好きなのだなという情報はインプットされるけど、大好きなミュージシャンのおススメに比べ、よほどのことがない限りそれを聞いてみようとはならない。
「知り合いのおススメは信用できる」は「知り合いのおススメは購入したくなる」とイコールではない
知り合いや友達のおススメに対して興味を抱くのはほとんどの場合、以下の2つのパターンのみ。
1.テレビが欲しくて「何かおススメのメーカー、テレビってない?」と自分から聞いた時
2.知り合いや友達が自分が大好きな食べ物屋さんを知っていてそのお店の新メニューを教えてくれた時
つまり自分が「欲しいな」、「興味あるな」と思っていることに対しての情報、おススメに対してのみ耳を貸す。
逆に言えばSNS(特に実名でつながっているFacebook)はすでに自社の商品やサービスに興味を持っている人に対して情報を発信していくことに秀でたツールだということになる。
もちろんあなたが宣伝目的で投稿したものが偶然、知り合いや友達の欲しいものだった。興味あるものだったということはあり得る。しかしこれは「たまたま」であり「偶然」。常にたまたまや偶然が起こることはない。
これはテレビや新聞などのマス広告的な手法であって大企業、誰もが知っているブランドならいざしらずほとんどの人が知らないお店がやっても徒労に終わることが分かり切ってる。
知り合いのおススメは信用できる。は決して間違いではない。ただだからといって買いたくなるかといえば答えはNO。自分が欲しいもの、興味あるものに関してのおススメという前提が必要。
SNSをビジネスに上手く活用したいのであれば、単純にたくさんの人と友達になるのではなく、御社の商品、サービスを必要としている。もしくは興味ある人にいかに気づいてもらえるかを第一に考えないとダメですよね。
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