検索を利用した思考訓練-コンビニコーヒーがヒットした理由を考える-その2

公開日: : 最終更新日:2014/11/06 商品の価値

famimacafe

前回の続きでコンビニコーヒーがヒットした理由を検索を駆使して考える方法のご紹介パート2です。

前回はコンビニコーヒーの美味しさについて調べてみましょうというところで終わっていますので、 今回はここから始めます。(ちなみに今回の検索日は2013年12月18,19日です)

コンビニコーヒーとマックのプレミアローストムコーヒー

コンビニコーヒーとほぼ同金額の「マック プレミアムローストコーヒー」で検索してみます。2ページ目の最初に出てくる
 
マクドナルドの100円コーヒー、味が変わったってホント?-Business Media 誠のコラム
 
を見てみます。

これによるとマックは2005年から100円マックのレパートリーの一つとしてコーヒー(Sサイズ)の販売を始め、2008年2月辺りに値段はそのままにプレミアローストムコーヒーとしてコーヒー豆をハイスペックなものに変え、カップも高級感あるデザインに変更したということです。

そこで期間を2008年2月から10月に絞って「マック プレミアムローストコーヒー 美味しい」で検索したところ個人のブログなどが多いですが、ほとんどの記事で100円にしてはとても美味しいという評価が出ています。

その中で日経レストランOnlineでは2008年4月7日に

大人にアピール? マクドナルドの新コーヒー販売好調
 
という記事で販売開始から1ヵ月半で3,000万杯を販売。

全国の売上上位5店舗はいずれもオフィス街近隣の駅前店という立地で、通勤途中のサラリーマンやOLなど、いわば大人に評価されたと言えそうだと記載されています。

値段が安くて美味しい。そして通勤途中のサラリーマンやOLに人気という評価は実は現在のコンビニコーヒーの評価とほぼ同じです。

では今なぜ、マックのコーヒーよりもコンビニのコーヒーの方が高い評価を得ているのか?ここでも2つの仮説を立ててみます。

コンビニコーヒーが美味しい理由

 1.スタバよりマック、マックよりコンビニの方が店舗数が多い。

 2.マック(スタバやドトールなども)は基本的にコーヒーは作り置きなのに対しコンビニコーヒーはその都度、淹れるので新鮮度が違う。

1に関してそれぞれの店舗数を「店舗名 店舗数 2013」で検索したところ、

 マック 約3,300店舗

 スターバックス 約1,000店舗

 ドトール 1,100店舗(スターバックスと同じ記事内)

これらに対してコンビニはセブンイレブンだけでも11月の時点で15,992店舗と他で一番多いマックの5倍近い店舗数です。

次に2の理由です。「コンビニコーヒー 美味しい」などで検索してみると多くの記事でこの「淹れたて」というキーワードが目に入ります。マックやスタバなど多くの店舗は30分毎に淹れかえるところがほとんどとはいえ、それでも常に淹れたてのコーヒーにはかないません。

これは日本人特有のものかもしれませんが、日本人は「生」や「新鮮」という言葉に弱く、少しでも新しいものを求める傾向があります。
  
いつ行っても常に目の前で淹れたてのコーヒーが注がれるコンビニコーヒーは、そういった日本人の特性にマッチした商品なのかもしれません。

ちなみに「コーヒー スタバ コンビニ マック 調査 比較」で検索してみるとコンビニやスタバ、マック、ドトールなどのコーヒーの味比べやどこで買うようになったかなどの調査結果を閲覧できます。参考までに。

自主調査 コンビニコーヒーに関するアンケート-株式会社マーシュ
コーヒー飲み比べテスト:セブンイレブンのコーヒーが圧勝したのは、単品販売のスケールメリットです
 -Professor Ogawa official website

以前、マックは御代わり自由も大きな売りでしたが、それもなくなってしまった今、忙しい人はもちろん、安くて美味しいコーヒーを飲みたいという需要をコンビニがマックから奪い取った形になったといえるでしょう。

コーヒーの香りが購買意欲をかき立てる

前回の記事の中でコンビニがコーヒーの販売に力を入れる理由の仮説として「コーヒー以外のついで買いまでを計算に入れているため」というのを挙げました。これに関して前回、何も言及しませんでしたので最後に触れてみます。

「コーヒー 香り 購買意欲」で検索したところ、9月のPRESIDENT Onlineにこんな記事がありました。

コンビニウォーズ!「第3の稼ぎ頭」コーヒー市場参入のワケ【3】客単価アップ
コンビニウォーズ!「第3の稼ぎ頭」コーヒー市場参入のワケ【4】イメージアップ

この記事によるとコンビニコーヒーを購入するお客様はそれだけではなくデザート、おにぎり、そして他のドリンクを一緒に購入するそうです。

また下の記事では淹れたてのコーヒーはそれまで強かった揚げ物、おでんの匂いに対抗する力を持ち、売れれば売れるほど、いい香りが店内に充満し、店外にも漂って通行客を来店へといざなう販促効果ももたらすと記載されています。

つまりコンビニコーヒーはそれまでの揚げ物やおでんといった匂いから爽やかな淹れたてコーヒーの匂いで購買意欲をかき立て、さらについで買いまで促すというとても強力な商品だということです。

まとめ

2回に渡って長々と書いてきましたが、結果としては例えば「コンビニコーヒー 人気 理由」で調べればすぐに出るかもしれません。

また前回、最初の「コンビニコーヒー」の1語で調べた際に見た2ちゃんねるのまとめ記事の投稿

缶コーヒー:不味い
コーヒーチェーン:高い

これでOKだとも言えると思います。しかし、重要なのはそこから検索を使い、色々な記事を見たり、仮説を立てそれを証明するためにまた検索で調べたりといったことを繰り返すことです。

これによって単純な答えだけではなく例えば全国のコーヒーショップの店舗数であるとか、マックのプレミアムローストコーヒーが最初の高評価から少しづつお客様が離れていく経過などコンビニコーヒーに付随する様々なことを知ることができます。

コンビニコーヒーは既にヒットしたという結果がありますので最後の答えだけが分かれば十分と言えば十分です。

しかしあなたが普段、自社の商品と競合の店舗、商品の違い、何故、他社の商品はヒットしているかなどは現在進行形で答えが出ていないこともあるでしょう。

その際に今回の様に直接的な(商品名等)のキーワードから参考になりそうな記事を見つつ、そこからまた新たなキーワードを見つけそれを深堀りしていく方法は仮説を立て考えるのに最適な方法の一つです。

是非、参考にしてみてくださいね。

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