【AIスライド自動生成】GenSparkの使い方とメリット。PowerPoint作業を高速化する活用術

特集第4回では、キーワードを入力するだけでスライド一式を自動生成するAIツールの一つとして「GenSpark」を紹介しました。 「便利そうだが、具体的にどう使えばよいのか」「PowerPointとどう違うのか」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。 この記事では、GenSpark(ジェンスパーク)の基本的な使い方と、PowerPointでの作業と比較した場合のメリットを解説します。

1. GenSparkとは?

GenSparkは、テキスト指示(プロンプト)や既存の資料(PDFやWordなど)に基づき、AIがスライドの構成案、本文、デザインまでを一貫して自動生成するツールです。 日本語の指示に対応しており、情報収集や要約もAIが担うため、資料作成の「たたき台」を作る時間を大幅に短縮できる可能性があります。

2. GenSparkによるスライド作成の基本手順

スライド生成は、主に次の5つのステップで行われます。

  • Step 1:アカウント登録とログイン 公式サイトにアクセスし、Googleアカウントなどでアカウント登録(サインアップ)を行い、ログインします。
  • Step 2:「AIスライド」機能の選択 ログイン後のホーム画面(またはダッシュボード)から、「AIスライド」(AI Slides)の機能を選択します。
  • Step 3:指示(プロンプト)の入力 「どのようなスライドを作成したいか」を指示するテキストを入力します。たとえば、「弁護士が解説する、M&Aの基本的な流れと法的リスクについて、10枚のスライドで作成」のように具体的に指示します。
  • Step 4:生成と確認 指示を送信すると、AIがスライドの生成を開始します。数十秒から数分でスライド一式がプレビュー表示されます。
  • Step 5:スライドの編集とエクスポート 生成されたスライドは、チャット形式でAIに「ここの表現を、より専門家向けに修正して」といった追加指示を出して修正できます。もちろん、テキストや画像を直接手動で編集することも可能です。

3. GenSparkを活用するメリット(PowerPointとの比較)

PowerPointでの手作業と比較した場合、GenSparkには次のような利点があります。

メリット1:資料作成の「たたき台」を高速に自動生成

PowerPointでゼロから資料を作成する場合、情報収集、構成案の作成、スライドへのテキスト入力に多くの時間が必要です。 GenSparkは、テーマを指示するだけで、これらのプロセス(情報収集、構成案作成、本文配置)をAIが自動で実行し、「たたき台」を数十秒から数分で生成します。士業の皆様は、この「たたき台」を基に、専門家としての知見を加える「監修・修正」作業から始められます。

メリット2:デザインやレイアウトの悩みを削減

PowerPointで時間を要する要因の一つに、「見栄えの良い」デザインやレイアウトの調整作業があります。 GenSparkは、生成する内容に合わせて、適切なレイアウト、配色、画像の選定(AIによる画像生成を含む)までを自動で提案します。デザインに自信がない方でも、一定水準のデザインが施されたスライドを瞬時に得られる点は、大きなメリットでしょう。

メリット3:PowerPoint形式(.pptx)で編集可能

GenSparkは、AIの利便性とPowerPointの編集自由度を両立させやすい点も特徴です。 作成したスライドは、PowerPoint(.pptx)形式でダウンロードできます。これにより、AIで8割方の「たたき台」を高速で作成し、最終的な微調整や事務所の書式設定(スライドマスターの適用など)は、使い慣れたPowerPointで仕上げるといった分業が可能になります。

4. より良いスライドを生成するための指示のコツ

AIに「丸投げ」するよりも、人間が適切に指示を出すことで、生成されるスライドの質は向上します。

  • 目的・対象読者・枚数を明確にする 「誰に(例:経営者向け)」「何を(例:労務管理の重要性)」「どの程度(例:5枚程度)」伝える資料なのかを、最初の指示に含めましょう。
  • アウトライン(構成案)を先に提示する 最も確実な方法の一つは、人間が先にアウトライン(章立て)を決めてしまうことです。 たとえば、「1. 結論、2. 制度の概要、3. 具体的な対策、4. 費用」といった構成案をプロンプトに含めて指示すると、AIがその流れに沿って内容を肉付けします。

5. 利用時の注意点

GenSparkは強力なツールですが、士業が利用する際には、次の2点に最大限の注意を払う必要があります。

  • 「ファクトチェック(事実確認)」の徹底 AIは、誤った情報(ハルシネーション)を生成する可能性があります。特に法律、税務、判例といった専門情報については、AIが生成した内容を鵜呑みにしてはいけません。生成されたスライドは、必ずご自身の専門的知見で「すべて」を精査・監修する必要があります。
  • 利用規約の確認 無料プランと有料プランが存在する場合があります。無料版での機能制限や、作成したスライドの「商用利用」が可能かどうかについては、利用規約(Terms of Service)が変更されることもあります。利用を開始する前に、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

6. まとめ

GenSparkは、PowerPointでのスライド作成における「情報収集」「構成案作成」「デザイン」といった初期工程を劇的に短縮できるツールです。 AIが生成した内容を「素材」として捉え、それに専門家としての知見を加筆・修正するという「監修」の視点を持つことで、業務効率化の強力な武器となるでしょう。

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