士業のパワポ活用第4回【士業プレゼンの未来】Sora・Suno・GenSparkがもたらす変化。スライド・動画・BGM「自動生成」の可能性

第3回では、ChatGPTやCopilotを活用した「現在」のAI資料作成術を紹介しました。 しかし、AIの進化は止まりません。キーワードだけでスライド一式が、さらには動画やBGMまでもが自動生成できる時代が始まろうとしています。 第4回は、GenSparkやSoraなどの「最先端の生成AI」が、士業のプレゼンテーションを将来どのように変えていくのか、その具体的な活用シーンと共に未来を予測します。

1. プレゼンテーションと「生成AI」の新しい関係

第3回までは主にテキスト(原稿)や静止画像に関するAIを扱いました。 しかし、最先端のAIは「スライド一式」「動画」「音楽・ナレーション」といった、より複雑なコンテンツの生成も可能にしつつあります。

  • 動画生成AIとは テキスト(指示文)を入力するだけで、その内容に基づいた実写風やアニメーションの映像(動画クリップ)をゼロから作り出す技術を指します。
  • 音楽・音声生成AIとは テキスト指示(雰囲気、ジャンル、テンポなど)からオリジナルのBGMや楽曲を生成したり、テキスト原稿を極めて自然な人間の声で読み上げたりする技術のことです。

これらの技術が、士業の資料作成や情報発信の方法を大きく変える可能性があります。

2.【スライド全自動生成 AI】GenSpark / Gamma / Beautiful.ai

これらのツールは、スライド作成のプロセス自体を自動化するサービス群です。

  • これらのAIとは? GenSparkGammaBeautiful.aiなどは、いずれもテキスト指示(プロンプト)に基づいて、スライドの構成案作成からデザインの適用まで、プレゼンテーション一式を自動で生成するAIサービスを指します。
  • 何ができるか? 「弁護士が解説するM&Aのリスク管理」といったキーワードやテーマを入力するだけで、構成案とデザインが適用されたスライド(10~15枚程度)が数十秒で完成します。
  • PowerPoint(Copilot)との違い 第3回で紹介したCopilotが「既存のWord文書などを要約・スライド化する」ことを得意とするのに対し、これらのツールは「ゼロから高速で生成する」ことや、「デザイン性の高さ」に強みを持つ傾向があります。
  • 士業の活用シーン 急なセミナー登壇依頼を受けた際の「たたき台」作成や、複雑なトピックの「構成案」をAIに複数パターン出させ、最適なものを選ぶといった活用が想定されます。

※GenSparkについて詳しくはコチラをご覧ください。⇒ 【AIスライド自動生成】GenSparkの使い方とメリット。PowerPoint作業を高速化する活用術

3.【動画生成 AI】Sora / Veo / Luma AI

テキストから高品質な動画を生成するAIは、特に注目を集めている分野です。

  • これらのAIとは? Soraは、ChatGPTを開発したOpenAIが発表した、テキスト指示から非常に高品質で物理法則を理解したかのような、リアルな動画を生成するAIモデルです。VeoはGoogleが、Luma AIはLuma Labs社が開発した、同様の高性能な動画生成AIモデルを指します。(※本記事執筆時点では、SoraやVeoは一般公開前の段階です)
  • なぜ士業のプレゼンに有効か? 法律、税務、労務などの「無形」で「難解」な概念は、静止画のスライドよりも動画の方が、顧客や聴衆の理解を深めやすい場合があります。
  • 士業の活用シーン(具体例)
    • 弁護士: 「交通事故の過失割合」の典型的なパターンを、簡易な再現CG動画で示す。
    • 税理士: 複雑な「相続スキーム(生前贈与と相続時課税)」のお金の流れを、アニメーション動画で解説する。
    • 社労士: 「パワハラのNG言動例」を、短い再現ドラマ風の動画で作成し、企業研修の資料に挿入する。

4.【BGM・音声生成 AI】Suno / Udio / ElevenLabs

音声や音楽の分野でもAIの活用が進んでいます。

  • これらのAIとは? SunoUdioは、テキスト指示(ジャンル、雰囲気、さらには歌詞など)に基づき、BGMやボーカル入りのオリジナル楽曲を高品質に生成するAIサービスです。ElevenLabsは、入力したテキストを、多言語で極めて自然な人間の声(喜怒哀楽の表現も可能)に変換する音声合成AIサービスを指します。
  • 士業の活用シーン(具体例)
    • BGM: セミナー会場の開演前や休憩中に流す「事務所のイメージに合ったBGM」として使用できます。AIが生成するため、著作権の問題を気にする必要がありません。
    • ナレーション: Webサイト掲載用の「サービス解説動画」や「よくある質問(FAQ)動画」のナレーションをAI音声で作成し、コスト削減や工数削減を実現します。代表的なサービスはElevenLabsです。

(修正・継続)

  • 士業の活用シーン(具体例)
    • BGM: セミナー会場の開演前や休憩中に流す「事務所のイメージに合ったBGM」として使用できます。AIが生成するため、著作権の問題を気にする必要がありません。
    • ナレーション: Webサイト掲載用の「サービス解説動画」や「よくある質問(FAQ)動画」のナレーションをAI音声で作成し、コスト削減や多言語対応に役立てる。

5.【重要】最先端AIの商用利用に関する注意点

構成案でご指示いただいた、商用利用に関する重要な注意書きを記載します。

これらの最先端AIツールの多くは、無料プランやベータ版(試用版)の段階では「商用利用(Commercial Use)」が制限または禁止されている場合があります。

顧客への提案資料や有料セミナーなどで使用(=商用利用)する際は、必ず「商用利用が許可された有料プラン」を契約する必要があります。

導入前には、各ツールの最新の利用規約(Terms of Service)を必ずご自身で確認してください。

6. まとめ:AIを「監修」する能力の重要性

これからの士業の皆様には、AIに適切な「指示」を出し、生成されたパーツ(スライド・動画・音声)を専門家の知見で「編集・監修」する能力が求められるようになるでしょう。 AIを使いこなすことで、「分かりやすさ」という点で、他の事務所との差別化を図れる可能性が広がります。

次回は「最終回・第5回:【総まとめ】結局どれから始める?士業のためのAIプレゼンツール導入ロードマップ編」をお届けします。

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