2025年11月3日から9日の期間に発表された、士業(弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、公認会計士など)に関連するITニュースとセミナー情報をお届けします。
本記事では、まず4つの主要なITニュースが士業の実務に与える影響、メリット、注意点を解説します。その後、具体的なセミナー情報2件を紹介します。
士業向けITニュース:業務への影響とメリット・注意点
今週は、システム間の連携による自動化の進展や、AIによる業務支援機能の強化が注目されます。
1. freee(電子契約と人事労務の連携強化)
freeeは2025年11月7日、「freeeサイン」と「freee人事労務」の連携強化を発表しました。人事労務システムに登録された従業員情報が、電子契約システムに自動で反映されます。
士業への影響とメリット
社会保険労務士や顧問先の人事労務を支援する税理士にとって、業務効率化に直結する可能性があります。雇用契約書の作成時に、従業員情報を二重入力する手間や転記ミスが削減されます。これにより、入退社手続きの迅速化とペーパーレス化が進むでしょう。
注意点
この連携メリットを最大化するには、顧問先(企業側)がfreee人事労務に従業員情報を正確かつタイムリーに入力することが前提となります。また、労働条件通知書の電子化など、法的な要件を確実に満たしているかを確認する必要があるでしょう。
参照URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000029068.html
2. LegalForce(AI契約審査に「表記ゆれ・定義語」検出機能追加)
LegalForceは2025年11月7日、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」に、「表記ゆれ・定義語」の検出機能を追加しました。契約書内の用語の不統一や、定義した用語の不適切な使用をAIが自動で検出します。
士業への影響とメリット
弁護士や契約書レビューを行う司法書士、行政書士にとって、レビュー品質の向上に貢献すると考えられます。人間の目では見落としがちな単純なミスをAIが指摘することで、専門家はより高度な法的リスクの分析に時間を集中できます。
注意点
AIの指摘が常に正しいとは限りません。意図的に用語を使い分けているケースも検出する可能性があるため、最終的な判断は必ず専門家自身が行う必要があります。AIを「補助」として活用し、過信しない姿勢が求められます。
参照URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000126939.html
3. MyKomon(会計事務所向けAI・RPA活用セミナー開催)
会計事務所のDXを支援するMyKomonは、AIチャットやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用に関するオンラインセミナーを2025年11月21日(金)に開催すると発表しました。
士業への影響とメリット
このセミナーのテーマは、税理士や公認会計士の事務所運営に直接関わります。AIやRPAを導入することで、記帳代行やデータ入力といった定型業務の自動化が期待できます。これにより創出された時間を、顧問先への経営助言など、付加価値の高いコンサルティング業務に振り分ける道筋が見えてきます。
注意点
AIやRPAの導入には、ツールの選定知識と初期設定、所員への教育が必要です。自事務所の業務フローに合わないツールを導入すると、かえって非効率になる可能性もあるため、導入目的を明確にすることが重要です。
参照URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000144052.html
4. A-SaaSとマネーフォワード クラウドのAPI連携
アカウンティング・サース・ジャパンは2025年11月4日、税理士向けクラウドシステム「A-SaaS」と「マネーフォワード クラウド」とのAPI連携を開始しました。
士業への影響とメリット
税理士事務所にとって、データ入力業務の大幅な削減につながる連携です。顧問先が「マネーフォワード クラウド」に入力した仕訳データを、「A-SaaS」へ自動で取り込めます。CSVファイルの出力・取り込みといった手間がなくなり、月次決算の迅速化が図れます。
注意点
API連携の初期設定時には、勘定科目コードや部門コードが両システム間で正しく紐づけられているか、十分なテストと確認が必要です。また、顧問先が使用する会計ソフトと事務所の税務ソフトが異なる場合に有効な手段となります。
参照URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000280.000007098.html
注目セミナー情報
税理士業務における生成AIの実践的活用法セミナー
税理士法人あおばが主催する、税理士向けの「生成AI活用セミナー」が2025年11月25日(火)に神戸国際会館で開催されます。 本セミナーは「税理士業務における生成AIの実践的活用法」をテーマとしています。具体的な内容として、次の点が挙げられています。
・ChatGPTなどの生成AIを、税務相談の回答案作成やリサーチ業務に活用する方法
・AI活用における倫理的な注意点や、情報の正確性を担保する手法
・実際に事務所で導入した際の業務効率化の事例紹介
税務申告書作成の補助や、最新の税制改正に関する情報収集への応用 講師は同法人の代表税理士が務め、小規模事務所でも導入しやすいAIツールの紹介も行われる予定です。
参照URL: https://kobe.keizai.biz/release/490537/
法律事務所の最新Webマーケティング戦略セミナー
「弁護士ナビ」を運営する株式会社アシロが、弁護士・法律事務所職員向けのオンラインセミナーを2025年11月20日(木)に開催します。 テーマは「法律事務所の集客における最新Webマーケティング戦略」です。具体的な内容は次のとおりです。
・SEO(検索エンジン最適化)の最新動向と、法律事務所のウェブサイトが上位表示されるための対策
・リスティング広告やSNS広告の効果的な運用方法と費用対効果の分析
・コンテンツマーケティング(専門記事や解説動画)による事務所のブランディング手法
相談予約率を高めるためのウェブサイト設計(UI/UX)の改善点 Webマーケティングの専門家が登壇し、法律分野特有の広告規制を踏まえた実践的な集客ノウハウが提供されます。
参照URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004477.000003670.html

