第5回:必要なものはこれ!予算とパフォーマンスを両立!士業が選ぶべきPC本体から周辺機器まで【徹底ガイド】

はじめに:診断結果を元に「後悔しない」機材を選び抜こう

前回の診断チャートで、あなたはご自身の独立士業としての働き方に最も適したパソコン環境のタイプを把握できたことと思います。今回は、その診断結果を元に、最適なパソコン本体と周辺機器の選び方、そしておすすめの製品について具体的にご紹介いたします。無駄なく、賢く、最高のビジネスパートナーを見つけ、安心して業務に集中できる環境を整えましょう。


パソコン本体の選び方:WindowsかMacか?性能の目安は?

士業の先生方にとって、パソコンのOS選びは非常に重要なポイントです。

Windows vs Mac:士業にとっての選択基準

Windows: 圧倒的なソフトウェア対応数、豊富な選択肢と価格帯、高い汎用性が特徴です。特に士業向けの専用ソフトウェア(会計ソフト、申請ソフトなど)はWindows版が主流であることが多いため、業務の互換性を考慮すると無難な選択肢といえるでしょう

Mac: 直感的な操作性、洗練されたデザイン性、iPhoneなどのApple製品との連携のしやすさ、そして安定した動作が魅力です。クリエイティブな作業や、一般的なビジネスソフトウェアの利用が中心であれば、選択肢の一つになります

結論: 多くの士業の先生方にとって、Windowsが汎用性が高く、業務で必要なソフトウェアの互換性を考慮すると無難な選択肢である傾向があります。特定の理由がなければ、Windowsを推奨いたします。

性能の目安:ここだけは押さえておきたいスペック

パソコンの性能は、快適な業務遂行に直結します。以下のスペックは最低限押さえておくことをおすすめします。

CPU: Core i5(またはRyzen 5)以上を推奨します。より余裕を持ちたい、あるいは将来的な負荷増大に備えたい場合は、Core i7(またはRyzen 7)を選ぶと安心です

メモリ(RAM): 16GB以上を強く推奨いたします。複数のアプリケーションを同時に起動したり、重いデータを扱ったりする業務では、メモリ不足が動作の遅延に直結する可能性が高いため、必須に近いスペックです

ストレージ: SSD 512GB以上を推奨します。HDDと比較して、OSやアプリケーションの起動速度が格段に速く、快適な動作に不可欠です。1TBあれば、安心してデータを保存できるでしょう

画面サイズ・解像度
・ノートPCの場合:携帯性を重視するなら13~14インチ、作業性を重視するなら15 ~16インチが一般的です
・解像度はFHD(1920×1080)以上を選びましょう。これにより、多くの情報を画面に表示でき、作業効率が向上します

バッテリー: ノートPCの場合、8時間以上のバッテリー持続時間を目安にすると、外出先でも充電を気にせず作業できる可能性が高くなります

その他: Webカメラやマイクはオンライン会議に必須です。USB-CやHDMIなどのポート類が充実しているかどうかも確認し、必要な周辺機器をスムーズに接続できるかを確認しましょう


構成別おすすめ機材ガイド&コスト感の目安

【タイプA:高性能ノートPC+周辺機器】

おすすめノートPC例:

Dell Latitude 15 3550 洗練されたデザインと高いパフォーマンスを両立し、携帯性も優れています

HP Spectre/Elite Dragonflyシリーズ: デザイン性とセキュリティ機能、堅牢性に定評があります
【HP】法人向けノートパソコンおすすめキャンペーン

Lenovo ThinkPad X13 Gen 5 堅牢な作りと優れたキーボードで、ビジネスユーザーから高い支持を得ています

おすすめ周辺機器:

モニター: 23~27インチのFHDまたはWQHD(2560×1440)モニターがおすすめです。目に優しい機能(ブルーライト軽減など)が搭載されたモデルを選ぶと、長時間の作業でも目の負担を軽減できます
EIZOダイレクト

キーボード・マウス: 長時間の作業でも疲れにくいエルゴノミクスデザインや、ワイヤレス接続のモデルを選ぶと良いでしょう

キーボード・マウス: 長時間の作業でも疲れにくいエルゴノミクスデザインや、ワイヤレス接続のモデルを選ぶと良いでしょう

コスト感目安: ノートPC:15万円~30万円、周辺機器(モニター、キーボード、マウス、ドック):5万円~10万円。合計:20万円~40万円


【タイプB:DaaS+ローカル端末】

おすすめローカル端末(PC): DaaSへのアクセスが主な用途となるため、高スペックである必要はありません。軽さや起動の速さを重視したモデルがおすすめです。

Chromebook: シンプルな操作性と高いセキュリティ、手頃な価格が魅力です
おすすめ:HP Chromebook 14

Windowsの低価格帯ノートPC: 軽くて起動の速いモデルであれば、DaaSの利用に適しています

おすすめDaaSサービス:

Amazon WorkSpaces: 柔軟な料金体系と豊富なカスタマイズオプションが特徴です
Google Cloud Desktop: Googleエコシステムとの連携がスムーズで、直感的な操作が可能です
Azure Virtual Desktop: Microsoft製品との高い親和性があり、既存のMicrosoft環境との統合が容易です

コスト感目安: ローカル端末:5万円~10万円。DaaS月額費用は、一人あたり数千円~数万円(利用量による)。合計:初期費用は5万円~10万円に抑えつつ、別途月額費用が発生します。


【タイプC:業務用PC・私用PCを分離】

おすすめ業務用PC(ノートでもデスクトップでも):

ノートPC: 上記タイプAで挙げたようなビジネス向けの堅牢性と性能を兼ね備えたモデルがおすすめです

デスクトップPC: Dell OptiPlex、HP ProDesk、Lenovo ThinkCentreのほか、ミニPCなどは省スペース型のデスクトップPCは、限られたオフィススペースでも導入しやすく、高いパフォーマンスを発揮します。この場合、モニター、キーボード、マウスは別途購入が必要になります
ミニPCについては「士業事務所の新しい選択肢?ミニPC徹底解説!【弁護士・税理士・司法書士別おすすめも】」をご覧ください

コスト感目安: 業務用ノートPC:10万円~20万円。業務用デスクトップPC+モニター等:10万円~25万円。合計:業務用PCのみで10万円~25万円が目安となるでしょう(私用PCの費用は含みません)。

独立開業時に必要なパソコン構成については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

「士業の開業に必須!失敗しないパソコン選びと周辺機器リスト|独立後の業務を支える最適解」


忘れてはいけない!セキュリティ&バックアップ製品

パソコン本体や周辺機器の選定と同時に、セキュリティ対策とデータバックアップは士業にとって極めて重要です。

ウイルス対策ソフト: ESET、Norton、Trend Microなど、最新の脅威に対応し、実績のあるウイルス対策ソフトを選び、常にパターンファイルを最新の状態に保つようにしましょう

バックアップソリューション:
クラウドストレージ: Dropbox Business、Google Drive、OneDriveなど、法人向けのクラウドストレージサービスは、データの自動同期と安全な共有を可能にします
外付けHDD/SSD、NAS(Network Attached Storage): 物理的なバックアップデバイスも併用し、「3-2-1ルール」(3つのコピー、2種類のメディア、1つはオフサイトに保存)を意識したバックアップ戦略を立てることが推奨されます

その他: 公衆Wi-Fiを利用する際にはVPNサービスの利用を検討し、安全な通信を確保しましょう。また、多数のパスワードを安全に管理するためにパスワードマネージャーの導入も有効です


次回:購入したPCを「使える」状態に!失敗しない導入ステップと初期設定

これで機材選びは万全ですね。しかし、パソコンは買って終わりではありません。次回は、購入したパソコンを安全かつ効率的に使い始めるための「導入ステップ」と「失敗しない初期設定」について、チェックリスト形式で徹底解説いたします。

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