
2025年も残すところあとわずかとなりましたが、パソコン市場では来年に向けた不穏な動きが見え始めています。
主な懸念材料は、世界的なメモリ不足とそれに伴う価格上昇です。 2026年のパソコン価格はどうなるのか、マウスコンピューターの投稿や市場動向を交えて解説します。
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マウスコンピューターの異例の呼びかけが話題に
2025年12月10日、国内PCメーカーであるマウスコンピューターの公式Xアカウントによる投稿が注目を集めました。 その内容は、為替変動や部材価格の高騰を示唆し、パソコンの購入を検討中の方へ早めの決断を促すものでした。
メーカーが具体的な時期(年末)に、これほど直接的に購入を推奨するのは珍しいケースです。 SNS上では「2026年はさらに値上がりするのか」「今のうちに買っておくべきか」といった不安の声が広がっています。 メーカーが公式に発信するほど、部材コストの上昇圧力が限界に近づいている状況といえます。
深刻化するメモリ不足の現状
パソコン価格高騰の最大の要因は、DRAM(メモリ)の需給バランスが崩れていることです。 これには、主に次の2つの事情が関係しています。
・生成AIサーバー向けメモリへの生産集中
・メモリメーカーによる汎用品の生産調整
現在、データセンターなどで使用されるAIサーバーの需要が爆発的に拡大しています。 これに伴い、主要メモリメーカーはAI用として不可欠なHBM(広帯域メモリ)の生産を最優先にしています。
HBMは収益性が高い反面、生産難易度が高く、製造ラインを多く占有します。 その結果、一般的なパソコンに使用されるDRAM(DDR5など)の生産能力が圧迫され、供給量が減少しています。 供給が絞られる一方で需要が変わらなければ、価格は上昇する傾向にあります。
各メーカーの状況と2026年の見通し
国内メーカーだけでなく、海外の大手メーカーからも強い警戒感が示されていましたが、ついに具体的な動きが出てきました。
報道によると、デル・テクノロジーズ(Dell)は、深刻なメモリ不足とコスト増を背景として、2025年12月17日より一部製品の値上げに踏み切ったとされています。 これまでマイケル・デルCEOなどがコスト増大の懸念に言及してきましたが、それが現実の価格改定として現れ始めた形です。
特に価格上昇の圧力が強いのが、メモリとSSD(ストレージ)です。 2025年後半から、これらのスポット価格(即時取引価格)は明確な上昇基調にあります。
また、日本国内においては「円安」の影響も無視できません。 PCパーツの多くは輸入品であるため、為替レートの変動は製品価格へダイレクトに反映されます。 世界的な部材価格の上昇と円安が重なり、メーカー各社とも現在の価格を維持することが極めて困難な状況に追い込まれているのが、2025年末の現状です。
2026年以降の値上げは確実か
さまざまな要因を分析すると、2026年にかけてパソコンの価格が上がる可能性は極めて高いと考えられます。 部品コストの問題に加え、AI PCへの移行に伴うスペックの底上げも価格を押し上げる要因となります。
最新のAI処理に対応したパソコンは、快適な動作のために大容量メモリ(32GB以上など)を必要とします。 搭載するメモリ容量が増えれば、メモリ単価の上昇が本体価格へ与える影響も大きくなります。 これまで主流だった価格帯の製品が減り、全体的に価格ベースが一段階上がる可能性があります。
今、すぐにでもパソコンを購入すべきか
結論として、もし現在使用しているパソコンの買い替えを検討しているなら、年内または年明け早々に動くのが賢明です。 「今すぐ買わないと損をする」とまでは断定できませんが、2026年に入ってから安くなる要素は少ないのが実情です。
特に次の条件に当てはまる場合は、早めの行動をおすすめします。
・現在のパソコンの動作が遅く、業務に支障が出ている
・4年以上同じパソコンを使用している
・AI機能の活用を視野に入れている
2026年の新モデルは性能が向上する反面、価格設定も高くなることが予想されます。 現行モデルの在庫があるうちに購入することで、比較的安価に必要なスペックを入手できる可能性があります。 無理に急ぐ必要はありませんが、来期の予算計画やリプレースの予定は前倒しで進めるのがよいでしょう。
買い替え検討の方におすすめのPC3選
1. MousePro G4-I7U01BK-E(Copilot+ PC)
【モバイル・持ち運び重視】 MousePro G4-I7U01BK-E(Copilot+ PC)は、最新のAI処理性能と、驚異的な軽さを両立したモデルです。外出先でも事務所と同じ環境で快適に作業したい方に最適です。
- CPU: インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V(最新Series 2)
- メモリ: 32GB(オンボード・増設不可)
- ストレージ: SSD 500GB
- 画面: 14.0型 WUXGA(1920×1200)ノングレア
- 重量: 約0.95kg
- OS: Windows 11 Pro
特徴:
- 圧倒的な軽さ: 1kgを切る重量で、鞄に入れても負担になりません。
- Copilot+ PC準拠: 最新のNPU(AI処理チップ)を搭載しており、Web会議中の背景ぼかしや音声ノイズ除去などのAI機能が非常にスムーズに動作します。
- 即戦力の構成: 最初からメモリ32GB、Windows 11 Proを搭載しており、カスタマイズ不要で業務に投入できます。
2. Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 (AMD)
【実務・コストパフォーマンス重視】
ThinkPad E14 Gen 6は、入力業務が多い士業に定評のあるキーボードを備えた、質実剛健なビジネスノートです。 ※Amazon販売モデルは仕様が固定されているため、メモリ容量が「16GB」か「32GB」か必ずご確認ください。
- CPU: AMD Ryzen 5 7535HS または Ryzen 7 7735HS(モデルによる)
- メモリ: 要確認(スロット式のため、後から増設が可能)
- ストレージ: SSD 512GB
- 画面: 14.0型 WUXGA(1920×1200)IPS液晶
- 重量: 約1.44kg~
- OS: Windows 11 Home または Pro(AmazonモデルはHomeが多い傾向あり)
特徴:
- 打ちやすいキーボード: 打鍵感が良く、長文の契約書作成やメール返信の疲労を軽減します。
- メンテナンス性: メモリが基盤直付けではなく「スロット式」のモデルが多いため、購入後に動作が重くなってもメモリを増設して延命しやすいメリットがあります。
- トラックポイント: キーボードから手を離さずにカーソル操作ができ、慣れると作業効率が格段に上がります。
3. Dell 16 Plus 2-in-1 (DB06250)
【大画面・閲覧性重視】
Dell 16 Plus 2-in-1は、画面が大きく高精細で、顧客への画面提示にも使える2-in-1タイプです。 ※「Core Ultra Series 2」搭載の最新モデルですが、メモリは増設できないため、必ず「32GBモデル」を選択してください。
- CPU: インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V(最新Series 2)
- メモリ: 16GB または 32GB(オンボード・増設不可)
- ストレージ: SSD 1TB
- 画面: 16.0型 2.5K(2560×1600)タッチ対応
- 重量: 約2.05kg
- OS: Windows 11 Home または Pro
特徴:
- 広大な作業領域: 一般的なフルHDよりも解像度が高い(2.5K)ため、ブラウザとPDF、会計ソフトを同時に並べても文字が潰れず快適です。
- 対面業務に強い: 画面を360度回転させたり、テントモードにしたりできるため、対面相談の際に顧客へ画面を見せながら説明するのに適しています。
- 据え置き推奨: 2kgを超えるため毎日の持ち運びには向きませんが、事務所内での移動や車移動がメインであれば問題ありません。
まとめ
パソコン市場は今、部品価格の上昇とAIシフトという大きな転換期を迎えています。 今回の記事のポイントは次のとおりです。
・2025年12月、マウスコンピューターなどがコスト増を警告した
・AI需要により、PC用メモリの生産能力が圧迫されている
・2026年は部材高騰と高性能化により、PC価格の上昇が予想される
・買い替え予定があるなら、価格改定前の検討が有利である
業務効率を維持し、無駄なコストを抑えるためにも、市場動向を注視しながら計画的な機材更新をおすすめします。

