「誰からも嫌われない」ではなく「好きになってもらった人に嫌われない」
何回かに渡って「好きになってもらう」と同じぐらいに「嫌われない」ために、何が出来るかを考えようってことについて書いてきたけど、決して好きになってもらう必要がない訳ではない。
ちょっと順番が前後したけど、今回は好かれること、嫌われないことの前提条件について。
今日の売上と未来の売上
商売をしている以上、今日の売上はとても大切。今日しっかりと売上を上げることで初めて半年先、1年先の現実的な販売計画を立てられるようになる。
そして今日の売上をあげるには、直近で商品が欲しいという人に対して、検索広告やメルマガなどから販売のためのページへ誘導するのが最適な方法となる。
そして検索キーワードやメルマガのセグメントを、今すぐ欲しい人だけではなく、それに近いのではないかなという層まで幅を広げてとにかく見てもらう母数を増やす。何故なら今日の予算を達成させるために出来る限り多くの人に知ってもらいたいから。
この考え方は「嫌われない」ことよりも「好きになってもらう」ことが重要視される。でも未来の売上をこれと同じ考え方でやろうとすると必ず失敗する。「嫌われる」ことを前提で幅広い宣伝告知をすればするほど、未来のお客様、売上は他の店舗へ流れて行くから。
もちろん今日の売上だけを上げるのであればそれでも構わない。しかしあなたの企業、店舗は明日も半年後も1年後も継続して売上を上げていかなくてはならない。
であればとにかくたくさんの人に好きになって貰い誰からも嫌われないようにするのではなく、確実に自分の商品を必要としている人にだけ好きになって貰い、その人に絶対に嫌われないようにするといった考え方に改める必要がある。
たった一人に好きになってもらう。そしてその一人に嫌われない。
誰もが知っている企業、店舗の商品でさえ、今や幅広く宣伝告知して母数を増やすだけでは、好きになって貰うことが難しくなっている昨今、
・世の中の多くの人がまだ知らない商品
・商品自体は有名だが販売しているあなたのお店はほとんど知られていない
といった企業、店舗が闇雲に不必要な人にまで幅を広げた宣伝告知をしたところで、仮に今日の売上は達成できたとしても将来的には先細りするばかりとなるのは火を見るより明らかだよね。
まず「100人ではなく1人に伝える」。そして好きになってもらったら決して、裏切ることなく真摯に対応し、嫌われないようにすることが、結果としてあなたの商品を必要としている多くの人に伝わり、好きになってもらうポイントになる。
これは検索広告やメルマガでの宣伝告知を否定するものではない。むしろこれらは本当に必要としている人に対してメッセージを伝えるとても効果的な手法だしね。問題なのは相当数「嫌われる」ことを前提として行うこと。
既にある程度、リピーターがいるのであればまだしも、そうでないのならば闇雲に母数を増やすのは、本当に最終手段であることを理解した上で、一見遠回りに見えるかもしれないけど、まずは一歩ずつ地道に自分の商品に興味関心を持ってくれそうな人、1人に対してしっかりとアプローチしていこう。
「嫌われない」ことが大事というのは何も八方美人になれということではない。自分が大好きで、そして自分を好きになってくれた人にちゃんと同じ目線で接していきましょうということですよ。
関連記事
-
-
どんな店舗であってもやっぱり「嫌われない」が重要
「好きになってもらう」と同じぐらいに「嫌われない」が重要の中で「好きになってもらう」ことばか
-
-
ブログで「愛」を伝えるということ
前回、ブログで集客する上で一番大事なのは「愛」を伝えることと書いた。でももうちょっと具体的にしな
-
-
ツールなんてなんだっていい
・情報を発信する。 ・人とコミュニケーションをとる。 何を使って? Twitt
-
-
継続し続けることがお客様への最大のサービス
単に価格を下げるといったことだけではなく接客やサポートなどお客様に対するサービスは多々ありますが、ど
-
-
感動するストーリーにこだわる必要なんてない
コンテンツマーケティングを行う上でショップや店長、店員などのプロフィール。商品のヒストリーなんかをス
-
-
アウトプットの質を高めるのに必要なのはインプットよりもまず膨大なアウトプット
アウトプットなくして問題解決なし 何か問題が起きて解決策を考える。でも頭の中だけで考えていても
-
-
最後のピースはお客様と一緒に
前に「ストーリーを知っている、知らないでこうも違うものなのか」の中で
-
-
それぞれの立場から商品、ショップの情報を発信する
ネット上で商品やショップの情報を発信するのは、Web担当者の方という場合が多いと思う。 もちろ
-
-
知らないより知っている。知っているより会ったことがある方がいい
あなたのお店でしか売っていない画期的なオリジナル商品であれば別だけど、そうでなければ何かしらで競
- PREV
- どんな店舗であってもやっぱり「嫌われない」が重要
- NEXT
- 商品自体の価値を下げて販売することの是非