目の前のたった一人にちゃんと伝える

 

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今、あなたはとってもとっても好きな人と渋谷のスクランブル交差点のど真ん中にいます。さてどうやってその好きな人に自分の気持ちを伝えますか?

1.ちゃんと自分の言葉で相手だけにしっかりと思いを伝える。
2.好きな人を含め周りにいる100人ぐらいに同じ様に「好き」と伝える。

この2択で2を選ぶ方ってそういないと思いますが、対象が変わると2をやってしまっている人って多いですよね。例えば広告とか宣伝とか……

ソーシャルメディアの発達によって一人ひとりの顔が見えるマーケティングが重要と言われている中で、いかに大好きな1人にちゃんと自分の言葉で自分の思いを告げられるかがとても大事になっています。

 

100万人にではなく100人に伝えられるのは100万人に伝えてきた人だけ

なんかややこしい書き方になってしまいましたが、今回のお話の元になったブログ記事がこちらです。

100万人にではなく100人に伝える-www.さとなお.com-

このブログを書いているのは佐藤尚之さんと言う方でこの記事はちょっと古いですが発表当時(2010年11月10日)ネット上でとても話題になったものです。

内容をごくごく簡単に要約しますと……

・マスメディアは100万人、500万人、1,000万人に効率的にメッセージを伝えるのに最適なメディア。
・マスマーケティングにおいては目立って大勢の注意を惹くこと、つまり「大声で叫ぶこと」が大切。
・でもソーシャルメディア上では大声で叫んでばかりいると嫌われてしまう。
・それはソーシャルメディアが「人と人がつながる」場所であって広告、宣伝をする場所ではないから。
・まず100人にちゃんと伝え共感を得てファンになってもらい、そこを基点として伝搬させていくことが重要。
・新規顧客を増やすのではなく、既存顧客に長く使ってもらう発想への転換が必要となる。

という感じのことが書かれています。

読んでいてうなずける部分は多々あります。でも実は若干の違和感も感じました。それは100人にちゃんと伝えられる人って今まで100万人、1,000万人に伝えてきた人だけなんじゃないかなってことです。

だって私達は普段、たった一人に自分の思いを伝えるのにさえとても苦労しています。それが100人にちゃんと伝えるなんてことができるの?無理でしょ。

それが結局、最初の質問の答え100人に同じ様に「好き」と伝えるに結びついてしまうのです。元々、100万人にメッセージを伝えたことなんてないんだし、100人って肌感覚も良くわかんないですよね。それがわかるのは常に100万、1,000万人に伝えることを意識してきた人だけです。

もちろん、佐藤さんがテレビCMをガンガンやられている様な企業の方に向けてこの記事を書かれているのかもしれませんし、別に批判しようという気で書いているのではありません。だってこの記事の内容自体はテレビCMとはまったく無縁な企業や店舗さんにとってもとても重要なメッセージがたくさん入ってますから。

ターゲットと呼ばれるひとかたまりのグループとしての顔の見えない大勢にではなく顔の見える「人」にフォーカスするというのは今後、どんな規模の企業、店舗さんでも必要です。なのでこの記事を理解するにはただ桁をちょっと下げればいいんです。「100人ではなく1人に伝える」と。

それに実は100人に伝えるよりたった1人に伝えた方がちゃんと100人に伝わるんです。何故かと言うと…

 

たった1人に伝えるためだけに作った歌がより多くの人の胸を打つ!

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バンドやったり路上で歌ったりとなんだかんだで20年以上、不定期ながら人前で自分の作った歌を歌ってきましたが、最初のうちは「歌詞」がいいと言われることはほとんどありませんでした。でもそれがある時期からとても「歌詞」を褒められるようになったのです。

その時期とは、歌詞を作る時に出来るだけ大勢の人に聞いて欲しい!という意識を捨て、たった1人にだけ伝えるために作る様になった時期と重なっています。

せっかく作るのだからより多くの人に聞いて欲しい。そう考えるのは至極、当然だと思ってたのですが、そう思って作っていた頃の歌詞をいいと言ってくれる方はほとんどいませんでした。ではたくさんの人に伝えたいと思って作った歌詞とたった1人、自分が伝えたいと思った人のためだけに作った歌詞。何が違ったのでしょう?答えは簡単、それは「思い」です。

これは後になって気づいたことですが、たくさんの人に聞いて欲しいと思っていた時期の歌詞はどれもその歌詞の中に自分の伝えたいという思いがそれほど強くは込められていませんでした。でも具体的に誰に伝えたいというのがあると、リアリティも出るし、当然、思いも込めやすくなります。

たった1人にどうしてもこの「思い」を伝えたいという思いは当事者以外の人達にもちゃんと伝わります。それゆえ、以前と比べて「歌詞」が良かったという方が増えたのだと思います。

 

渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で大声で叫ぶ必要はない

100人に同じ様に「好きだ」と伝えるのは簡単ですが、誰からも愛されません。たった1人に時間をかけてじっくりと自分の言葉で自分の思いを伝えるのはとても大変ですが、相手に伝わる確率はずっと高くなります。当たり前ですね。

もちろん、たった1人にちゃんと自分の思いを伝えてもダメな場合もあれば、誰彼構わず告白していって上手くいく場合もあります。でもそれは単なる運です。数打ちゃ当たるでやってても長続きはしません。

「100万人ではなく100人に」だとちょっと自分とは無関係って感じですが、「100人ではなく1人に」だったら誰でも自分の事として考えられると思いますし、1人にでもちゃんと伝えることはとても難しいけどとても重要だということは理解できるのではないでしょうか?

渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で大声で「好きだ」と叫ぶ必要はありません。あなたが大切だと思うたった1人に自分の言葉で自分の思いをちゃんと告げればいいんです。でもそれをやるためにはちゃんと相手を知る必要があります。1人に同じ目線の高さでちゃんと向き合う。相手を知り、自分を知ってもらう。そして思いを告げる。

もちろん、これを100回繰り返すというのは本当に大変ですし手間も膨大にかかります。でも大丈夫。そのためのSNSでありブログです。あなたが1人にちゃんと向き合い、正直に自分を出している姿の一部始終を他のフォロワーは見ています。

1人に伝わればそれが増幅していき、100人にしっかりと伝わります。この100人がいずれは1,000人、10,000人と増えていくのです。

実店舗はもちろん、SNSを店舗や企業アカウントで使っていく上で大事なことっていくつかありますが、何より一番大事なのは続けることです。ちょっとやそっとで止めない、継続する。継続する。これが本当に一番大事です。

そして自分の思いが届いた。伝わった。これで終わりではありません。ここからが本当の意味でのコミュニケーションのスタートです。

とにかく、まずは1人から。始めましょう!

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公開日:
最終更新日:2014/06/27

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